渋野日向子の今年の一文字は“感” PINGの『ファン感謝祭』での書道対決でまさかのアクシデントも…?「忘れちゃった(笑)」
ピンゴルフジャパン株式会社は3日、都内の日本橋三井ホールでイベント「CLUB PING presents ファン感謝DAY 2024」を開催した。そこに渋野日向子、鈴木愛、蟬川泰果、佐久間朱莉、塚田好宣ら19名のピン契約選手が登場。今季賞金王になった金谷拓実は米国男子ツアー2次予選会出場のため不在だったが、ファンに向けてビデオレターで“出演”した。 こちらが師範級の渋野日向子の書道【写真】 プロによるパターワンポイントレッスンや、会場内を歩くプロたちとの記念写真撮影、トークショー、舞台上でドラコン対決、ニアピン対決、鈴木&塚田による料理バトル、渋野&ソン・ヨンハン(韓国)による書道対決といった企画の数々に会場が大盛り上がりの一日になった。 2022年から米国女子ツアーで戦い、今シーズンはCMEポイントランキング64位で2季ぶりのシード復帰を果たした渋野は、抽選で当たったファンへサインと記念撮影も行い笑顔が絶えない時間に。「一年に一回なのですごく楽しい一日でした。ゴルフ場ではないのが初めてで習字もしたり、すごく新鮮な一日でした。サインや写真撮影も喜んでいただけて、とてもありがたかったです」と自身にとっても満足感の高いイベントだったようだ。 ヨンハンとの書道勝負では、テーマとなった『感謝』の文字を書いた。初等師範の免状を持つ腕前とあって、“感”を書いているときから、その達筆さにファンも驚き。しかし、“謝”を書こうとすると…「忘れちゃった(笑)」。このアクシデントには会場が大きな笑いに包まれた。危うく間違えそうにもなったが、なんとか見事な作品を完成させた。一方のヨンハンは母国語で書き、その文字の下部にはひらがなで“ありがとう”。両者には会場から大きな拍手が起き、結果はヨンハンが勝利した。 イベント後に行われた取材で渋野は、今年一年を表す漢字について聞かれ「きょう書いた感謝の“感”かな」と回答。「感謝の気持ちもすごくありますし、いろんなことを感じたことが多かった一年だったと思う。その言葉がすごくあてはまると思います」と理由を明かした。 今季は69位になった2月の「ホンダLPGAタイランド」で自身開幕戦を迎えたが、その後は4試合連続で予選落ち。4月のメジャー「シェブロン選手権」でようやく初の予選通過を果たす苦しい序盤戦だったが、6月の「全米女子オープン」2位、6月の「KPMG全米女子プロ選手権」7位と大舞台での活躍もあった。 しかし、中盤戦以降、再び苦しい試合も続き8月の「AIG女子オープン」での予選落ちから思うような結果が残せず。この“荒波”の一年については「残念な結果だったと感じますし、最終戦も出られなかった。悔しい気持ちもありましたけど、去年と今年の終わりごろを考えたら、いままでのアメリカツアーのなかでは清々しかったかな」と振り返った。オフは「合宿も組んでますし、トレーニングも始めています。体を壊すことも今年は多かったので、体づくりもイチからやらないといけない」と気持ちを切り替え、来年への準備を始めている。 ずばり来季の目標は「優勝」だ。「そのためにも一年通して安定したゴルフができるように、頑張りたい。ドライバーからパターまで全クラブ頑張らないといけない。気持ちよく(クラブが)振れる数が増えてくればいいなと思います」と4年目となる米ツアーに強い気持ちで挑んでいく。 イベントは渋野以外の選手も、みな楽しい時間を過ごした。今季2勝を挙げ、メルセデス・ランキング11位で終えた鈴木は、得意の料理の腕前を、塚田との“厚焼き卵対決”でファンに披露。「卵料理はあまり好きではないのでごめんなさい…」と“ハンデ”はあったようで途中、苦戦する姿も見せたが、最後はきれいな長方形の厚焼きを作ってみせた。対する塚田は、最後に形を整えるためフライパンの上でひっくり返そうとした瞬間、卵焼きの半分が落下。会場は笑いに包まれ、鈴木が勝利を挙げた。 最後には、プロを代表して塚田が「こうしてみなさんと直接会って、話したり写真を撮ったりするのはここでしかできないこと。プロ一同これを毎年楽しみにしています。また来年もここでみなさんにお会いしたいので、抽選を勝ち抜いてここに来てください! あと、来年もトーナメントに観戦される際は、『頑張れ!』と声をかけてあげてください。ツアーを賑わす選手たちがいっぱいいますので、応援よろしくお願いいたします!」と感謝の気持ちを伝えた。ファンの楽しそうな姿が印象的なイベントだった。(文・高木彩音)