もう存在が“映える” ギアマニア厳選「バックフェースの美しいクラブたち」
フォーティーンのアイアンはどれも奇をてらわない、シンプルで美しいデザインに定評がある。「TB-5」(2020年)はマッスルバックのように見えるが、ヘッドサイズは大きく、重量配置が工夫されており、キャビティのように寛容性がある。「TB-7」(2022年)はTB-5よりもひと回り小ぶりで操作性を重視したモデル。どちらも5本セットで6万円台から。
大ヒットモデルでもカッコいいものはカッコいい
“ダブルネーム”のようなカッコよさで言えば、「タイトリスト」の「ボーケイ」ウェッジと、「スコッティキャメロン」のパターだろう。ボーケイウェッジは「SM7」(2018)や「ボーケイデザイン フォージド」(2017)など、少し前までのモデルには「タイトリスト」のブランド名も入り、ロゴがダブル(SM8にはネック部分にある)。どちらも1万円を切る値段で見つかるだろう。
パターも「タイトリスト」×「スコッティキャメロン」は最強の組み合わせだろう。ネオマレット型のファントムシリーズも所有感が増す。ちなみに筆者はセレクト ニューポート 2(2020)、セレクト デルマー(2020)といったシンプルなデザインが好み。価格は状態によって大きく上下する。
恒例の…筆者の独断と偏見です
さて、最後に個人の嗜好で選ばせてもらった。まずはブリヂストンの「221CB」と「222CB+」(2022年)だ。Bマークとシンプルなつくりが美しい。新製品が出るウワサもあり価格的にもお手頃感が増してきた。6本セットが7万円台で見つかりそう。 ピンの「GLIDE FORGED ウェッジ」(2018年)のバックフェースはコンピューターミルドされており先進性も感じる。小ぶりだかスピン性能は非常に高い。6000円前後で見つかるだろう。プロギア「R35ウェッジ」(2010年)はソールに高級感があり、チッパーの印象を変えた逸品だ。チッパーに抵抗があった上級者にも「これなら使ってみたい」と思わせるものがあった。
見た目の美しさによるクラブ選びは、やはりゴルファーそれぞれの好みによるところが大きい。お気に入りのブランド名やロゴだけではなく、プレーを積み重ねることで愛着も生まれるクラブも多い。ただ、そろいのクラブを撮影しようとしてキャディバッグを倒し、バックフェースを傷つけたのは苦い思い出だ。勢いあまって筆者みたいにはならないように…。(文・田島基晴)