もう存在が“映える” ギアマニア厳選「バックフェースの美しいクラブたち」
新しいクラブを購入し、キャディバッグに収める“儀式”。14本のたたずまいを写真に収めてニヤニヤした経験があるゴルファーは少なくないだろう。ヘッドのバックフェースやソールの見た目が美しければ、テンションも上がる。今回は中古ショップから筆者厳選のカッコいいクラブを紹介する。 【画像】藤田寛之が55歳で選んだ最新14本 シャフトはディアマナ新作「BB」-2024年 セガサミーカップ
美しいクラブが減った理由を考える
「昔のゴルフクラブは美しかった」と感じることはないだろうか? 感性は人それぞれとはいえ、近頃のクラブは「オモチャっぽい」だとか、「出来の悪いロボットみたい」なんていう声も聞く。確かに、最近は重心調整機能や反発を高める溝、可変スリーブといったテクノロジーがいくつも搭載され、見た目が以前に比べて複雑になった。先進性や高機能をユーザーに印象付けたいメーカーの思惑も影響しているだろう。
名器には“カッコいいロゴ”があった
尾崎将司の全盛期を知る人なら、「J’s(ジェイズ)」のロゴに思いを馳せるはずだ。ミズノの「M」マーク、タイトリストの筆記体ロゴに心躍らせた。また、1980年代から90年代にかけては、プロのシグニチャーモデルが多く発売され、AONモデルでなくとも選手のオリジナルロゴがあった。昨今は海外の超一流選手であってもシグニチャーモデルはなかなか生まれない。
7月にテーラーメイドが出したミニドライバー「BRNR MINIカッパー」は、同社がメタルウッド製造をスタートした当時のロゴが入っている。オールドファンのみならず、若いゴルファーにも好評らしい。
バックフェース(ソール)の変化という意味では、ドライバーが最も変わったかもしれない。ウエートやレール等が配置されデザインが複雑化。その中でタイトリストのクラブは近年どんどん見た目がシンプルになっている。「TSi3」(2020年)、「TSR3」(2022年)は重心調整機能があるにも関わらずシンプルだ。「TSi3」は3万円台前半から、「TSR3」は5万円台前半が相場だ。
バックフェースが美しいアイアンは機能面も◎
調整機能がほとんどないアイアンはバックフェースが美しいモデルはいくつも存在する。シンプルなマッスルバックが代表格。また、中空ヘッドもシンプルで美しい形状を保てる。テーラーメイド「P770」(2020年)、「P790」(2021年)はミスヒットへのやさしさも十分。人気モデルのため、6本セットで8万円台後半とまだまだ高値だ。