娘の就職祝いに「N-BOX」をあげる予定なのですが、「贈与税」が高くならないか心配です。抑えるためにも「中古車」にすべきでしょうか?
年間110万円を超えて財産を贈ると発生する贈与税。お祝いには高額な物を贈るケースもあるため、贈与税の負担が心配という人は多いでしょう。 本記事では、贈与税の概要や税額を抑える方法など、ホンダN-BOXを贈るケースを用いて詳しく解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
贈与税とは
贈与税とは、個人で一定額を超えた財産を受けたときにかかる税金です。 1月1日から12月31日の1年間に贈与を受けた財産の額から、基礎控除額の110万円を差し引いた額に対して課税されます。 贈与税の税率には「一般贈与財産用(一般税率)」と「特例贈与財産用(特例税率)」の2種類があり、直系尊属(父母や祖父母など)から贈与を受ける場合は特例税率を用いて計算します。 贈与税の特例贈与財産にかかる税率は図表1の通りです。 図表1
国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税) 年間110万円を超えて贈与を受けた場合は、贈与を受けた人が翌年の2月1日から3月15日までに確定申告をし、贈与税を納める必要があります。
N-BOXにかかる贈与税の額
ホンダ N-BOXの相場は、新車なら164万円~236万円、最新モデルの中古車なら145万円~270万円です。 中古車を譲渡する場合の評価額は、「販売店での購入額」か、名義を変更して譲渡する場合は「譲渡時点での査定額」となります。 贈与税の基礎控除は110万円で、1年間に贈与を受けた合計の額が110万円以下なら税金がかからないため、譲渡するN-BOXの価格が110万円以下の場合は贈与税を支払う必要はありません。 贈与するN-BOXの価格を200万円と仮定して、贈与税の額を試算してみましょう。 まずN-BOXの価格から基礎控除額を差し引くと「200万円-110万円=90万円」となり、課税対象の90万円を特例税率に当てはめると「90万円×10%=9万円」となるため、贈与税額は9万円となります。 N-BOXは中古車であっても贈与税がかかる可能性が高いため、贈与税を考慮するなら税額を抑える方法も検討してみましょう。