【柔道】高市未来が引退発表「本当に幸せな現役生活でした」五輪3大会連続出場
柔道実業団のコマツは30日、女子63キロ級で16年リオデジャネイロ、21年東京、24年パリ五輪と3大会連続出場の高市未来(30)が現役引退すると発表した。今後は同社柔道部コーチとして指導を行いながら、世界各地での柔道の普及、発展支援のための活動に携わるという。 東京都出身の高市は8歳で柔道を始め、神奈川・相原中、東京・淑徳高を経て13年4月にコマツ入り。14年の世界選手権に初出場すると銅メダルを獲得し、その後は日本の同階級をリード。3度出場した五輪では個人戦のメダル獲得はできなかったが、今夏のパリ五輪では混合団体銀メダル獲得に貢献。世界選手権でも銀2個、銅2個と計4個のメダルを獲得した。 22年11月には元強化選手の高市賢悟さん(現女子日本代表コーチ)と結婚し、以降は旧姓の田代から選手登録名も変更して国際大会で活躍した。得意技は内股。21年東京五輪金メダリストのクラリス・アグベニュエヌ(フランス)とは長年名勝負を繰り広げ、通算対戦成績では分が悪かったものの、相手からもライバルと認められる存在だった。 ▽高市未来コメント この度、現役選手を引退することになりました。 8歳から高尾警察署で柔道を始め、相武館吉田道場、相原中学校、淑徳高校で、柔道の素晴らしさ、楽しさを教えていただきました。 コマツに入社後は、世界で戦う厳しさ、逆に世界の舞台で戦うことの素晴らしさを感じることができました。ここまでご指導・応援し支えてくださった皆さまには心から感謝しています。 「柔道は1人ではできない」と、子供の頃から、常に柔道への感謝、周りの方への感謝を忘れずに取り組むよう教わってきました。私の現役生活は、関わってくださった皆さまのおかげで、大好きな柔道を通して、素晴らしい経験をし、彩り豊かなものにすることができました。 本当に幸せな現役生活でした。 今後は指導者の道に進みます。 ここまで経験してきたことを活かしつつ、これからは多くのことを学び、柔道界、世の中に少しでも貢献できるよう、より一層努力していきたいと思います。