【とっておきメモ】西武ドラ2渡部聖弥の「2泊3日入寮」で思い出す2年前の佐野恵太の言葉
12球団のルーキーが、各球団の新人合同自主トレに向け、続々と入寮した。西武ではドラフト2位の渡部聖弥外野手(22=大商大)が、埼玉・所沢市の球団寮に約800キロほど離れた広島・府中市の実家から愛車を運転し、到着したことが注目を集めた。 渡部のニュースに触れ、思い出したのは、2年前のDeNA佐野恵太外野手(30)の言葉だった。日刊スポーツのオールスター企画として、出場選手に「3年後のプラスワン」と題し、日本球界を背負っていくスター候補を先取りで紹介する取材を行った。 佐野は「(広陵、明大の後輩でもある)宗山くんじゃないですか。守備もバッティングも本当に素晴らしいものを持っていると思います」と昨秋のドラフトで5球団競合の末に、楽天1位で入団が決まった宗山塁内野手(21=明大)の名前を挙げた。 取材が終了しかけたが、佐野は「あっ、でも、ちょっと待ってください。宗山くん、すごいんですけど、他にも彼を推す選手がいるかもしれないんで。宗山くんと広陵の同級生でいい選手がいるんですよ」と言って、即座に1人の名前を挙げた。 「大商大の渡部くんって、知ってますか? 大学野球を見られてる方は知ってると思いますけど、すごくいいバッティングをしていて。今、大学3年生なんですけど、来年のドラフトでは、注目される選手の1人だと思います」 ただ、サービス精神旺盛な佐野は「でも、大学生よりも高校生の方がいいですかね? やっぱり、広陵の真鍋慧くんでお願いします。高校生離れしてるというか、スケールがすごく大きいのが本当に魅力的だと思います」と最終的には現在、大商大でプレーする真鍋が記事で掲載された。 取材後、佐野は「3人とも広陵の後輩ですね(笑い)。でも、後輩だからってことは抜きにして、本当にいい選手なんで」と推した。昨年は、DeNAドラフト1位の度会が歴史的デビュー。西武ドラフト1位の武内は2ケタ勝利で新人王を獲得した。2025年の新人の活躍にも注目が集まる。【久保賢吾】