AppleのvisionOS 2ベータ版使ってみた:「コンピュータ」としてはまだまだ不完全
操作性UP
ジェスチャーからアプリにアクセスしやすくなっています。手のひらを開いて、目的のアプリを見てタップする、それだけ。手のひらを返せば、コントロールセンターにアクセス可能。Meta Quest 3の最近のアプデに似ていますね。 ヘッドセット装着すると視野が狭まりますが、いっそ、キーボードやマウスで操作するのもありだし、Macのトラックパッドを使ってもいい。ジェスチャー以外でも、こっちの操作も向上しているようです。デスクに座っているときは、ジェスチャーよりマウスが速いって時もありますし。 個人的に大きいと感じたのは、ゲストプロフィールが設定、保存できること。保存しておけば、ゲストも目でアンロックが可能。以前は、ゲストアカウントを追加することはできたものの、毎回設定しないといけなくて、もうめちゃくちゃ面倒くさかったんです。が、アプデによって、最後に使ってから30日以内なら再設定の必要なしになってます。
アプデによる根本的な変化はある?
ホーム画面でのアプリの並び変更、ネイティブアプリ以外の追加が可能になり、圧倒的に使いやすさがアップしました。というか、最初からできとけよって気もしますが。 Appleがアプデで推してきたのは空間写真の部分。ほぼどんな写真でも、Apple Vision Proの世界では3Dっぽい空間写真にすることができます。画像に奥行きがあれば、この効果は非常に活きてきます。数ヶ月前に他界した愛犬、Remusの画像を空間写真にしたときは、涙が溢れました。空間写真にしてもしなくても、Remusのことを忘れることは絶対にありませんが、それでも感慨深さはありました。 Apple Vision Proリリース時に、YouTubeとNetflixのネイティブアプリがないことに大きな不満の声が出ていました。今もこれは変わらないものの、今回のアプデでブラウザ経由の視聴でのフルスクリーンモードが追加されました。Disney+やParamount+のVision Proアプリと同様のスクリーン感覚になります。今Appleができるのはこれが精一杯。 残念なのは、期待しているMacの画面をミラーリングで目の前に巨大化して映し出すことがまだできないこと。多分、visionOS 2の本リリースにも間に合わないのでは…。これは本当に残念。 Apple Vision Proに限らず、可能性が大きく、価格も高いARヘッドセットでは、小さなことでも大きな変化につながることが多々あります。が、今回のアプデ(ベータ版)ではその大きな変化を起こすアプデはなかったように感じます。