三菱の「小学生自動車相談室」の中身がプロでさえ目から鱗! 小学生から寄せられる驚愕の質問とは
子どもたちのクルマに関する疑問を解決する「小学生自動車相談室」
子どものときにいろいろなクルマへの疑問を感じたことはないだろうか? そんな疑問を親に聞いてみたり図書館で調べたりしたことは、クルマ好きなら多くの人が通ってきた道だろう。 【写真】参加できるのは5~10歳のみ! 1台80万円以上するクルマで子どもが戦う 「セトリントンカップ」とは それでも答えがわからず、疑問のまま時間が過ぎたこともあるのではないだろうか? そんな子どもがいたら教えてあげたいのが、三菱自動車が行っている小学生自動車相談室だ。
社会科の授業内容が開設の背景
三菱自動車が行っている「小学生自動車相談室」は1993年からスタートした。夏から秋の期間に開設され、今年(2024年)は7月20日~12月10日までの間で開設されている。フリーダイヤルやウェブサイト、郵便などで小学生を対象に自動車産業に関するさまざまな質問を受け付けていて、昨年度までに寄せられた相談は累計4000件を超えている。 1993年に開設した背景には、1990年代に自動車産業が日本の代表的な産業として、小学5年生の社会科の教科書に取り上げられたのが大きく影響している。教科書で取り上げられたことにより、お客様相談センターへと問い合わせが急増したのだ。 そのような状況を受け、三菱自動車では自動車産業の授業が行われる夏から秋にかけて、小学生を対象に自動車に関するさまざまな問い合わせに対応する「小学生自動車相談室」を開設した。という訳だ。
自動車ライターにも勉強になる質問
小学生の疑問というか、発想は自由なもので我々でも気になる疑問から、小学生ならではなアイディアが詰め込まれた疑問まで、さまざまな質問が送られてくるそうだ。たとえば筆者も今回記事を書くにあたり、取材した上で「勉強になったなぁ」という質問があった。 たとえば「なぜクルマのバックの音は『シ』の音階なのか?」という質問だ。正直音符が読めない筆者は気にしたことがなかったが、小学生ならではの独創的な質問だ。これは、「シ」の音が幅広い年代の人たちに聞き取りやすい音だからだ。バックの音以外にも救急車のサイレンは「シ」と「ソ」の繰り返しになっている。 また、「現在は1台のクルマ全体の99%がリサイクルできるとされているが、出来ない1%とは何か?」という質問もあった。これは、曇り取りのために熱線が付けられているガラスだそうだ。筆者も正直初めて知った。 ほかには小学生らしい独創的な質問もあった。「ハンドルは四角やハートの形じゃだめなの? バイクみたいなハンドルだといいと思うんですが」や「クルマの名前はどうやって決めているの?」「空飛ぶクルマは作れるの?」といった質問は大人では思いつかない質問ではないだろうか。