さよなら「ドクターイエロー」夜の保守点検で目立つ黄色の新幹線 見えたら幸せ“ハッピーイエロー” 引退惜しむ声
CBCテレビ
「見ると幸せになる」という黄色い新幹線。JR東海は「ドクターイエロー」と呼ばれる新幹線の検査車両について、老朽化を受けて来年引退させることを決めたと発表しました。 【写真を見る】さよなら「ドクターイエロー」夜の保守点検で目立つ黄色の新幹線 見えたら幸せ“ハッピーイエロー” 引退惜しむ声 10万本のひまわり畑を走り去る、黄色い新幹線。JR東海の検査用車両「ドクターイエロー」です。 「新幹線のお医者さん」とも呼ばれるこの「ドクターイエロー」は約10日に1度、東海道・山陽新幹線で線路の歪みや電気関係の設備の状態などを点検していて、その走行する時間は時刻表に乗っておらず、いつ走るか分かりません。 そのため「見ると幸せになる」と言われ、鉄道ファンに長く親しまれてきました。 (鉄道ファン) 「普段ドクターイエローが頑張って走っているからこそ、私たちが安全に新幹線に乗れているんだなと思えて良かった」 去年、初めて開かれた大人限定の「初の乗車体験会」には、200人の定員に対して、約2万人の応募が殺到しました。 (鉄道ファン) 「妻と自分2人ともドクターイエローのファンで2人で申し込んだが、私だけ当たってしまった。すごくラッキー」 そのドクターイエロー、JR東海とJR西日本が1編成ずつ所有していますが、JR東海は来年1月、JR西日本は2027年以降を目途に引退することを発表しました。 ■夜間などの保守点検で“視認性が良い”ことから「黄色」に 【名古屋市内】 (40代)「子どもが乗り物が好き。一度も本物を見たことがないので、見られないまま引退すると残念」 (30代)「できれば(子どもと)一緒に見て、写真を撮れたらいいな」 (20代)「”幸運を呼ぶ“みたいなイメージ。子どもの頃の憧れもあったので、ちょっと寂しい気がする」 また、鉄道ファンが多く集まる愛知県一宮市のカフェでは… (鉄道模型カフェ 浪漫・坂﨑昇オーナー) 「子どもを含めてファンが多い。昔は本当に情報が少なかったから会えると幸運だなと」 そして、名古屋市港区の「リニア・鉄道館」でも… (40代) 「見えたら”ハッピーイエロー“。なくなるのはさみしい」 こちらにはかつて使われていた「ドクターイエロー」が展示されています。