【陸上】山本有真5000m2着でパリ五輪前進 歓喜の涙「うれし泣きができてよかった」
<陸上:日本選手権>◇29日◇第3日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇女子5000メートル決勝 23年世界選手権代表の山本有真(24=積水化学)が2着に入り、パリ五輪(オリンピック)に前進した。 すでに五輪出場が内定している田中希実(24=ニューバランス)が1000メートル手前から飛び出したが、スローペースになった第2集団の中盤で力を温存した。後半は少しずつ順位を上げて、残り1000メートルで3位に浮上。ラスト1周でスパートして田中に続く2位でゴールを駆け抜けた。 15分34秒64のタイムは、田中の15分23秒72より10秒以上遅い。パリ五輪参加標準記録(14分52秒00)も突破していないが、パリ五輪ランキング(42位以内に資格)では36位(6月28日時点)と、ランキングでの出場資格を有しているため、日本選手権で3位以内に入ることが重要だった。 ゴール後、トラックに座り込んで歓喜の涙を流した山本は「練習の過程がすごくつらかったので、走り終わったらどんな結果でも楽になれると思っていたので、うれし泣きができてよかった。3番以内に入らなくても五輪の可能性はあると聞いていたけど、自分の中では表彰台に乗って決めたいと思っていた」と、真っ赤な目に笑みをたたえた。