【MLB】左腕不足のヤンキース FAのティム・ヒルとの再契約を検討か 40人枠内にフリードとロドンだけ
「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ヤンキースは左腕不足のチーム状況のなかで、自軍からFAとなったティム・ヒルとの再契約を検討しているようだ。現在のヤンキースのロースターの40人枠には、マックス・フリードとカルロス・ロドンの2人しか左腕がおらず、リリーフ左腕が不在という状況。複数のリリーフ左腕を補強ターゲットとしてリストアップしているとみられており、そのなかにはヒルとの再契約という選択肢も含まれているようだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在34歳のヒルはメジャーデビューした2018年にロイヤルズで70試合、2021年にはパドレスで78試合に登板するなど、メジャー通算382登板(全てリリーフ)の実績を持つサウスポー。メジャー7年目の今季はホワイトソックスでスタートしたが、6月中旬に解雇され、その2日後にヤンキースと契約した。ホワイトソックスでは27試合で防御率5.87に終わったが、ヤンキースでは35試合で防御率2.05をマーク。レギュラーシーズンはトータル62試合に登板して67イニングを投げ、4勝0敗、4ホールド、防御率3.36、31奪三振という成績だった。 極端に低い奪三振率(4.16)からもわかるように、左のサイドハンドから繰り出すシンカーを武器に、内野ゴロを量産するグラウンドボール・ピッチャーである。今季のゴロ率は68.1%に達し、これはメジャー全体でもトップクラスの数字。67イニングを投げて被本塁打はわずか2本だけだった。ポストシーズンでも貴重な戦力となり、地区シリーズからワールドシリーズまで合計10試合に登板。1ホールド、防御率1.08と安定した働きを見せた。 リリーフ左腕ではタナー・スコットやA・J・ミンターもFA市場に残っているが、来季のペイロールがかなり膨らんでいることを考えると、大物獲得は難しいかもしれない。ヒルとの再契約はヤンキースにとって現実的な選択肢と言えそうだ。