宝塚歌劇団宙組トップスター、芹香斗亜退団公演が開幕 宝塚歌劇111年の幕開けは日本物レビュー
宝塚歌劇団宙組トップスター、芹香斗亜(せりか・とあ)の退団公演「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle」が1日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(2月2日まで)。 「-恋のうた」は宝塚歌劇110年の歴史で上演されてきた「日本物」作品から、「源氏物語」や「星逢一夜」など、恋にまつわる名曲をふんだんに詰め込んだ芝居仕立てのレビュー。本来は2024年5月に「ファイナルファンタジー16」と上演予定だったが、見合わせとなり、宝塚歌劇111年の幕開けにふさわしい上品なショーとなった。 芝居の「Razzle-」は1950年代のロサンゼルスを舞台に芹香が演じるのは莫大な財産を相続したレイモンド。婚約者のアビーと結婚から逃れるため、ハリウッド一の金持ちという素性を隠した上で、誰かの愛を得ることができれば、アビーとの婚約は解消され、財産はすべて彼の手に渡るという賭けに応じるところから物語が展開される。 白羽の矢を立てたのは女優を志して田舎町からハリウッドへやって来たばかりの純朴な娘、ドロシー(春乃さくら)。軽快なタッチで描かれたハートフルコメディーを明るく、華やかに演じ切った。 芹香は東京宝塚劇場千秋楽の4月27日で退団となる。