横浜DeNAは”ハマの番長”三浦新監督で勝てるのか?
三浦新監督は、今季2軍監督としてイースタンで42勝32敗2分けで優勝した楽天に2ゲーム差の2位の成績を残した。だが、1軍監督と2軍監督は別モノ。監督としての力量は未知数である。 名将の故・野村克也氏は「監督という職業には外野手、投手は向かない」という持論を展開していた。簡潔に言えば、投手出身監督には「野球を知らない」「監督として必要な野球観が足りない」人物が目立つというのが理由。今季優勝した巨人の原監督が通算勝利数で故・川上哲治氏を抜いたことが話題になったが、過去の通算勝利数のトップ20位以内で、投手出身監督は、故・星野仙一氏一人だけである。星野氏はフィールドでの監督手腕というよりもGM兼任監督として戦力を整えることに主眼を置き、そこで力を発揮してきた。 今季もソフトバンクの投手出身監督の工藤監督がリーグ優勝、日本シリーズ進出をつかみとった一方で、広島の佐々岡監督、ヤクルトの高津監督は、いずれも5位、最下位と低迷した。高津監督は、三浦新監督と同じく2軍監督で修行した後の昇格だった。 横浜DeNAも投手出身監督の問題点を把握していたのだろう。引退後の三浦新監督に最初の2年はスペシャルアドバイザーとしてネット裏で評論家として野球を勉強させ、昨年は1軍投手コーチ、今季は2軍監督と、順を追って“監督英才教育”を施してきた。 三原代表は「1軍投手コーチ、2軍監督と2年にわたってベイスターズの中で経験を積んでいただいた。アドバイザーという形でかかわっていた間は、海外の野球であったり、さまざま知見を広げた。それを発揮していただきたい」と期待を寄せる。 三浦新監督も「選手だけで25年やったが、指導者として、監督してやるために、いろんなことを学ばないといけないと思っていた。引退してからも球団からいろんなことを学ばせてもらった。監督として、それをしっかり発揮していきたい」と言った。 ノムさんがなぜ「投手は監督に向いていない」と語ったかの理由を理解しているのだ。 そして投手出身監督にとって重要なのが参謀の存在だ。