【速報】「人が死ぬような力を加えて殴ったつもりはないです」と起訴内容を否認 大阪・堺市で隣人への傷害致死罪に問われた男の初公判
堺市の集合住宅で2022年、隣に住む男性に暴行を加え、死亡させた罪などに問われている男の裁判員裁判が始まり、男は「人が死ぬような力を加えて殴ったつもりはないです」と傷害致死の起訴内容を否認しました。 起訴状などによりますと、無職の楠本大樹被告(34)は2022年11月、堺市中区にある集合住宅の一室で、隣に住む唐田健也さん(当時63)に何らかの暴行を加え、ろっ骨を折るなどして死亡させたとする傷害致死罪のほか、暴行罪などに問われています。 13日の初公判で、楠本被告は暴行について認める一方、「人が死ぬような力を加えて殴ったつもりはないです」と傷害致死の起訴内容を否認しました。 弁護側は「度重なる暴行の背景には軽度の知的障害の影響がある」と主張。一方、検察は「唐田さんは多数回暴行を受けていて、死亡と因果関係がある」と指摘しました。 一連の事件をめぐっては、楠本被告に生活保護費を不正に支給したり、唐田さんに暴行したりしたとして、4人の堺市職員が免職などの懲戒処分を受けています。