吉本新喜劇の間寛平GMが次世代座員に〝新しい血〟を導入決意
吉本新喜劇の間寛平GM(75)の月例会見が行われ、11月から新人座員募集開始が始まる事から次世代のニューリーダーが期待されるメンバーが多数顔をそろえた。
まず九州新喜劇を率て今夏の座員総選挙で初立候補でいきなり13位に入った安井政史(42)が登場。2007年新喜劇入り後、16年に退団し故郷の熊本に帰りローカル芸人として活動中。昨年末に結成された「九州新喜劇」座長に抜てきされている。12月21日によしもと福岡劇場で大阪から寛平GMはじめ西川忠志(56)や安井とNSC(よしもと総合芸能学院)同期の新名徹郎(42)らが応援参加しコラボ公演を実施。安井は「これまでにも大阪からさまざまな新喜劇メンバーが応援に来ていただいた。今回はいよいよGM。九州メンバーはまだ全国知名度は低いですが面白いです」とPR。 続いて妻の座員、鮫島幸恵(34)との間に第1子の女児が誕生したばかりの千葉公平(49)が新喜劇以外のコーナーイベントを行う独自公演を説明。「世界一かわいい娘が生まれたので、新しい可能性に挑みます」と張り切って応対。
次に小泉進次郎にふんしたギャグで知られる信濃岳夫(43)が登場。新喜劇セカンドシアター(「なんばグランド花月」地下)での11月公演をリーダーとして座員と共に演じる内容を説明。するとGMから「これまで通りではアカンよ。松浦(伸也)はギター封印やで。諸見里(大介)も滑舌よくやらしてみ」と注文。絶句した信濃は「はい…」と答えるのがやっと。信濃は次世代リーダーとして長年期待されながら、座員総選挙では3年連続選外。GMは背水の陣で新たな形へ挑む決意を促した格好。
同じ次世代リーダーだったが一足先に座長昇格した吉田裕(45)は今夏の座員総選挙で昨年と同じ8位にとどまり、6位躍進の清水けんじ(49)に順位争いで敗れその座が崖っぷちだけに、傍らで複雑な表情で無言。 最後の小西武蔵(43)は座員総選挙で昨年の選外36位から今年は晴れて24位入選のホープ。小西はNSC同期のお笑いコンビメンバーらを使った新たな新喜劇「33喜劇」を関西中心に行っているが、GMは来年1月24日に東京所属のメンバーを使った「33喜劇EAST」開催を指示。小西は「仲間の協力で必ず成功させます」と宣言した。
GMは、コロナ禍で中断していた「金の卵募集」と名付けられた新人採用試験を来年初めに約6年ぶり実施を決定。これまでは在阪の座員約110人の活性化で全体のレベルアップを図ってきたが、九州新喜劇や東京新喜劇だけでなく〝新しい血〟の導入を決意。日頃から新ギャグを考え、客席を爆笑させることに神経集中しているGMだけに、言外に「現状維持だけではアカン!」と既存座員にプレッシャーを掛け続けている。 (畑山 博史)