【65歳からの無職生活】シニア夫婦の「平均的な1カ月の生活費」はいくら?「月約24万円」の収入でも赤字に
総務省統計局は「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)11月分(2024年12月20日公表)」を発表しました。 ◆【写真4枚】【一覧表】シニア世帯の平均貯蓄額・1ヵ月の生活費をグラフで今すぐ見る それによると総合指数の前年同月比は2.9%の上昇、前月比(季節調整値)は0.6%の上昇。生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で2.7%の上昇 前月比(季節調整値)は0.5%の上昇です。 物価上昇している要因は多々ありますが、円安の影響もあり日本ではさらに物価上昇を感じさせる要因となっています。賃金が同じであれば、家計への影響は特に大きく感じるでしょう。 今後もさらに物価上昇が続けば、貯金を切り崩す可能性が出てくるご家庭もあるでしょう。 いまの日本は、銀行にお金を預けているだけでは資産が増えることもそこまで見込めないところがあります。 では将来の老後資金として、いくら貯蓄が必要なのでしょうか。今回は、目安として65歳以上の平均貯蓄額と年金の平均受給額を見ていきましょう。 最後には、老後資金を形成する方法をお伝えします。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【年金世帯】65歳以上「無職・二人以上世帯」の平均貯蓄額は?
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、65歳以上・無職二人以上世帯の平均貯蓄額は2504万円でした。 平均貯蓄額の推移は以下のとおりです。 ●65歳以上「無職二人以上世帯」の平均貯蓄額の推移 ・2018年:2233万円 ・2019年:2218万円 ・2020年:2292万円 ・2021年:2342万円 ・2022年:2359万円 ・2023年:2504万円 2018年から貯蓄額はゆるやかに増加し、2023年には過去最高となる2500万円台に達しました。 この増加は、2019年に話題となった「老後2000万円問題」を受けて、多くの人が老後に向けた貯蓄意識を高めたことが影響していると考えられます。 また、最近では銀行預金だけでなく、投資を通じて資産を増やす方法を選択する人も増加していると考えられるでしょう。 では、シニア世代の保有資産の内訳はどのようになっているのでしょうか。 ●65歳以上「無職二人以上世帯」の保有資産の内訳 合計:2504万円 ・有価証券:480万円 ・生命保険など:413万円 ・定期性預貯金:846万円 ・通貨性預貯金:754万円 ・金融機関外:11万円 有価証券は480万円となり、前年から80万円の増加が見られました。 通貨性預貯金は754万円で、前年より55万円の増加がありましたが、定期性預貯金は846万円で19万円減少しています。 NISAやiDeCoなどの税制優遇制度の利用率が高まる中、今後さらに預貯金から投資への移行が進むことも予想されます。 ここまで無職世帯(年金世帯)の貯蓄額を紹介しましたが、次章では65歳以上の「勤労世帯も含む」世帯の貯蓄額についても詳しく見ていきます。