「ながらスマホ」や酒気帯び運転 自転車の危険行為が厳罰化 「ながらスマホ」の危険性を記者が実験
■「ながらスマホ」を記者が試してみた 今回、ある実験をするため宮崎市内の自動車学校を訪れました。 (渕 雅顕 記者) 「スマートフォンを使用しながら自転車を運転すると、どれほど危険なのか。安全に配慮して実践してみたいと思います」 記者が手に持ったスマホに目を向けながら運転すると・・・目線が下がり、前方はほとんど見えていません。 通常時の見え方と比較するとその差は明らかです。 歩行者に気付くのもかなり遅れてしまいます。 (渕 雅顕 記者) 「全く前が見えないので、運転するのもかなり怖いですね」 重大事故につながりかねない、自転車の「ながらスマホ」。 自転車は「車両」であるということを忘れずに運転する必要があります。 (宮崎県警察本部交通企画課 脇屋敷 義明さん) 「携帯電話違反、酒気帯び運転についてはもちろんだが、その他の交通ルールについてもしっかり守っていただいて、また、ヘルメットの着用に努めていただいて、安全な利用に努めていただきたい」 ■厳罰化の背景と内容 取材した渕 雅顕 記者の解説です。 (渕 雅顕 記者) 今回の厳罰化ですが、自転車の事故が全国的に増加傾向になっているのが背景にあり、宮崎県内でも去年は418件の事故が発生しました。 改めて、厳罰化の内容ですが、大きく分けると2つあり、1つ目が運転中のながらスマホです。 違反すると、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられ、交通の危険を生じさせるとさらに重い罰則となります。 そして、もうひとつ、酒気帯び運転については、これまで罰則が設けられてませんでしたが、11月1日からは3年以下の懲役または50万円以下の罰金となっています。 酒気帯び運転については罰則の対象が本人だけではなく、自転車の提供者や酒を提供したお店なども含まれます。 スマホを自転車につける「スマホホルダー」はどうなるのかといえば、スマホホルダーにスマホをつけること自体は問題ありません。 しかし、走行中に画面を操作したり、注視したりするのは違反となってしまいます。
自転車は2秒間走らせると10メートルほど進むこともあります。スマホの画面を見る場合は、必ず一度停止してから行う必要があります。 自転車は子どもから大人まで乗ることができますが、軽く考えず、しっかりルールを守ることが大切です。 ※MRTテレビ「Check!」11月1日(金)放送分から
宮崎放送