【長崎】県内で一時線状降水帯発生 北部でがけ崩れ被害相次ぐ
県内では前線や低気圧の影響で大気の状態が不安定となり、未明から午前中にかけ非常に激しい雨が降りました。県北では一時、線状降水帯も発生し、がけ崩れが相次ぎました。 【写真】【長崎】県内で一時線状降水帯発生 北部でがけ崩れ被害相次ぐ
中嶋航大記者: 「佐世保市赤崎町の住宅街です住宅のコンクリートの擁壁が崩落し、土砂が崩れ出しています。また、壁の崩れていないところも、ひびが入ってるのが確認できます」 佐世保市赤崎町では住宅の下のコンクリートの擁壁が高さ約6メートル、幅約4メートルに渡り崩れました。また、佐世保市山祇町でも道路沿いの法面が幅約7メートルに渡り崩れ、歩道に土砂が流れ込みました。平戸市高越町では、土砂が幅約70メートルに渡り崩れ、午前8時33分から県道19号で一部通行止めとなっています。けがをした人はいません。 長崎地方気象台は午前1時17分に北部で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして顕著な大雨に関する情報を出しました。 1日午前4時から2日午前11時まで降り始めからの雨の量は、松浦で381ミリ、平戸で374ミリ、有川で278ミリ、佐世保市で228ミリ、石田で226ミリに達しています。 24時間雨量は、松浦で378ミリ、平戸で369ミリ、有川で274ミリ、佐世保で227.5ミリ、石田で225ミリ、芦辺で217ミリ、厳原で212.5ミリ、美津島で171.5ミリ、西海で129ミリ、鰐浦で102ミリに達し11月の観測史上最大となりました。 下田朋枝アナウンサー: 「午前8時半の長崎市茂里町です。先ほどから雨脚は弱まったものの、時折強い風が吹いています」 県内では、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、土砂災害の危険度が高まっている所があります。また、壱岐・対馬、北部、五島の海上で2日に予想される最大風速は20メートルで、昼過ぎまで土砂災害、暴風、うねりを伴った高波に警戒が必要です。
NCC長崎文化放送