トランプ氏、銃撃後初の選挙集会 不屈アピール、バイデン氏を攻撃
【グランドラピッズ共同】11月の米大統領選で政権奪還を目指す共和党のトランプ前大統領は20日、ミシガン州グランドラピッズで暗殺未遂事件後初の選挙集会に臨んだ。事件から1週間となり銃撃で負傷した右耳を覆っていた白いガーゼを外して登壇し、不屈の姿勢をアピール。副大統領候補のバンス上院議員とそろって再選を目指す民主党のバイデン大統領を激しく攻撃し、運動を本格始動した。 トランプ氏は18日の共和党大会の演説で個人攻撃を抑制し、国民に結束を呼びかけたばかりだったが、この日はバイデン氏を「史上最低の大統領だ」とののしった。「全能の神の恩恵によって私はここに立っている」と述べ、暗殺未遂を乗り越えたと強調。右耳には目立たない薄茶色のばんそうこうを貼っていた。 民主党内で高齢不安による撤退論が拡大するバイデン氏は、新型コロナ検査で17日に陽性となり、20日も地元のデラウェア州で自主隔離を続けた。今週、選挙戦に復帰する意向を示している。
ミシガン州は自動車産業が盛んな大統領選の激戦州の一つ。