「巨大地震注意」お盆休みに出かけてもよい?専門家の見解は 『南海トラフ地震臨時情報』発表の条件や流れをあらためて確認
お盆休みのお出かけは「非常に難しい判断」 海水浴場では“津波フラッグ”に注意
お盆休みの外出は控えるべきでしょうか。最終的には個々の判断に委ねられますが、西村教授は「非常に難しい判断」としたうえで、「私は行動を変えるということは積極的にはしません」という見解を述べられました。 統計学的に言えば、今回と同じような条件で1週間以内にM8クラスの地震が発生するのは数百回に1回ということです。一方で、もともと南海トラフ地震の発生確率は「30年以内に70~80%」と言われています。 また、海水浴場の閉鎖について西村教授は「自治体ごとの判断で、地域の実情を尊重する」としています。地理的条件や避難所の有無など地域差があるため、自治体によりけり。ただ、出かけるときは、行き先の防災情報や避難情報を確認してください。 そして、海水浴をするにあたっては、覚えておきたい「旗」があります。ライフセーバーが白と赤の“津波フラッグ”を出した場合、ただちに高い場所に避難してください。津波注意報などが発表されている合図です。
気象庁の情報を注視しつつ地震への備えを
巨大地震注意の発表を受け、気象庁は9日から1週間、毎日午後3時半に情報提供を行います。9日の「南海トラフ地震関連解説情報(第1号)」では、余震の回数は、宮崎で震度6弱を観測した地震発生後から9日午後2時までで13回、最大震度は3。目立った異変は観測されていないということです。地震学者の京都大学・梅田康弘名誉教授によりますと、余震は比較的少ないが、引き続き注意が必要だということです。 9月6日には地震評価検討会の定例会議があり、今回の地震の詳細な分析結果が報告されるということです。気象庁の情報に注意しつつ、自宅や観光地では楽しみながらも、地震への備えを進めていくことが大切かもしれません。 (2024年8月9日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)