「撮影者は勘違い」丸川珠代氏 「20時以降もビラ配り」批判動画に選挙スタッフが“怒りの抗議”「問題はありません」
東京7区を戦う丸川珠代氏。自民党派閥パーティのキックバック822万円を政治資金収支報告書に記載せず「裏金」にしていたことで、党公認候補にはなったものの、比例代表での重複立候補ができなかった。立憲民主党の松尾明弘氏、日本維新の会の小野泰輔氏と接戦になるとみられ、参政党の石川友梨香氏も奮闘している中、苦戦を強いられている。 【写真】丸川珠代氏、議会中にぐっすり写真 故・安倍晋三氏の妻である昭恵さんが応援に駆け付け、その横で「どうか、お助け下さい」と涙ながらに訴えた様子は大きく報じられた。しかしこれが逆効果だったのか、「裏金を作っておいて助けてくださいとは……」などと批判を浴びている。 そうしたなか、Xに《今日の丸川珠代。 夜20時を過ぎてから「丸川珠代です、と言いながらチラシ配り」 カメラを向けると声を止める。チラシは見せてるだけを装う。汚いやり方》とタイトルが打たれた動画がポストされ、物議を醸している。どんな内容なのだろうか。 「10月23日に街頭演説をしたときの様子を録画したものです。場所は選挙区内である広尾です。カメラは街宣車の周囲でビラ配りをしている、赤いシャツを着たスタッフを撮影していました。 動画内では、撮影者がおもむろに『今、何時かわかります?』とスタッフに声をかける。すると、スタッフは『20時8分です』と答えたのです。 衆院選挙で街宣活動ができるのは20時までです。撮影者はそこを強調したかったのでしょう。スタッフはそのことに気がついたのか、『マイクは付けていませんから』と拡声器などは使っていないことを主張していましたが、撮影者は『マイクつけていなくても、チラシ配っちゃいけないんですよ』と指摘して動画は終わりました」(政治担当記者) 撮影者の主張通りなら違反だが……そこで丸川氏の事務所に問い合わせた。担当者は「問題はありません」と即答して、こう続けた。 「拡声器を使っての活動は20時までという決まりですが、(以降も)声を出すだけの活動なら問題ありません。ビラ配りもできます。もちろん、シール(選挙運動用証紙)が貼ってあるビラです。スタッフも腕章を付けて、候補者名などが記された標旗も掲げていました。撮影した方は勘違いしたのではないでしょうか」 東京都の選挙管理委員会に問い合わせると「選挙期間中につき、個別の候補者への言及はしておりません」との回答があった。 問い合わせ時の口調からは、少々お怒りの様子だった丸川事務所スタッフ。ちなみにこの活動場所に丸川氏はいなかったようだ。選挙運動も白熱してくると、予想外の事態が起きるものである。