クロアチア代表、歴代ストライカーの系譜(5)最強の鉄人…! 百戦錬磨の男が残した圧倒的出場数は?
クロアチア代表は1991年の同国独立からと歴史は短いが、ワールドカップで目覚ましい躍進を見せてきた。初出場だった1998年フランス大会は3位、2018年ロシア大会では準優勝を果たし世界を驚かせた。この20年あまりで世代が移り変わってきた中で、どんな選手たちが前線を引っ張ってきたのだろうか。ワールドカップを起点に、クロアチア代表の歴代ストライカーたちの活躍を振り返る。
イビツァ・オリッチ 生年月日:1979年9月14日 個人成績(2002):2試合出場/1得点0アシスト 個人成績(2006):3試合出場/0得点0アシスト 個人成績(2014):3試合出場/1得点0アシスト クロアチア代表通算出場試合数(104試合)と通算得点数(20得点)で、ともに歴代6位の記録を持つ百戦錬磨の万能ストライカー。ワールドカップには2002年、2006年、2014年の3大会に出場した。 初めてのワールドカップとなった日韓大会は、NKザグレブ時代で、グループリーグ第2戦のイタリア代表戦でゴールを挙げてクロアチア代表の勝利に貢献した。CSKAモスクワでプレーしていた2006年にドイツワールドカップを経験し、2007年からはドイツでキャリアを築き上げていった。 ハンブルガーSV、バイエルン・ミュンヘン、ヴォルフスブルクなどでプレーし、バイエルン時代の2009/10シーズンにはブンデスリーガ優勝の立役者の1人に。2010年南アフリカワールドカップはクロアチア代表が欧州予選敗退に終わり3大会連続で出場を逃した。 30代になっても代表の中心選手であり続け、2014年のブラジルワールドカップ開幕は35歳で迎えた。当時はストライカーではなくウィンガーとして起用されており、グループリーグ第2戦のカメルーン代表戦でゴールも挙げている。 ストライカーとしての決定力のみならず、圧倒的な運動量も兼ね備え、38歳まで現役として第一線でプレーしていた鉄人でもあった。2017年夏に現役引退を表明。現在はクロアチア代表のアシスタントコーチを務め、2018年のロシアワールドカップはベンチで準優勝の喜びを味わった。大会期間中は選手たちに混じって同じ練習をこなしていたこともあったとか…。
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