「ブルックス ブラザーズ」の“SDGs”スーツを、循環型ビジネス経営者が着流す
“暮らす”を自由に、軽やかに。久保裕丈さんが代表を務めるクラスは、こんなビジョンを掲げる企業。 ▶︎すべての写真を見る 個人および法人に家具や家電のレンタルサブスクリプションサービスを提供することで、モノを捨てずに再利用する循環型ビジネスを実践する会社だ。 インテリアを買わずに借り、ライフスタイルの変化に合わせて借り換えてゆく暮らしはまさにビジョンどおり。さて、久保さんの普段のビジネススタイルとは?
「夏はほぼ毎日Tシャツに短パンというように、とにかく楽なスタイルで仕事をしています。理由は仕事にフォーカスするため。 勤務中はすべてのリソースを仕事へ注ぎたいので、快適でリラックスできる格好を選ぶようにしています」。 すべてのオフィスワークにスーツやジャケットが必要かというと、そんなことはない。それは慣習や既成概念にとらわれた考えにすぎないだろう。 当然のように買い揃えていた家具や家電にサブスクという発想を採り入れることで、暮らしを自由に軽やかにアップデートしたように、久保さんの装いにはビジネススタイルを進化させる、という新鮮な発想が込められている。
「ドレスコードは相対する人を不快にさせないためにあり、そういった意識は当然持つべき。そのうえで、もっと自分らしく、感性や生産性を最大限に発揮できるビジネススタイルがあれば素晴らしいと思います。 私もお会いする方によってはスーツやジャケットを着ることがありますが、ある程度自分らしいと思え、マインドにも合っていると感じるスーツスタイルを心がけています。 その点、適度にドレスダウンさせた“着流しスーツ”は僕の価値観にも合う。普段の延長線上にあるスタイルなので自分を出せるし、相手もリラックスして本音でコミュニケーションできると思うのです」。 互いにリラックスでき、本音のコミュニケーションを促すビジネス服。信頼関係が重要なビジネスにとって、それは理想の服といえるだろう。“着流しスーツ”は、そんな存在になりえるのかもしれない。