米利下げは漸進的ペースに、粘着質のインフレを予想-エコノミスト
ブルームバーグが15-20日にエコノミスト83人を対象に行った今回の調査でも、来年1-3月(第1四半期)までの輸入増加ペースの見通しが上方修正されており、関税引き上げ前の企業の駆け込み需要の予想が浮き彫りになっている。
成長見通し上方修正
エコノミストはこのほか、25年の国内総生産(GDP)伸び率予想を平均2%と、前月の1.8%から上方修正した。これは25年半ばまで上方修正された個人消費支出を反映している。
INGのチーフ国際エコノミスト、ジェームス・ナイトリー氏は、円滑な政権移行と減税が見込まれるため、投資や雇用の計画を遅らせていた企業も「資金投入を始める」準備が整うかもしれないと述べた。「このように明瞭さが増したため、25年上期(1-6月)の成長率予測を小幅に上方修正した」と説明した。
エコノミストが予測する今後1年間のリセッション(景気後退)確率は25%と前月と同じで、22年3月以来の低い数値となった。また、今年の雇用者数の伸びを平均17万2000人と推計した上で、25年は12万6000人と予想している。
原題:Economists See Stubborn Inflation, Gradual Fed Rate-Cut Tempo(抜粋)
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Augusta Saraiva, Dana Morgan