【高校野球】古豪・興国が45年ぶり決勝進出で62年ぶりVに王手 熊谷直也投手が1失点完投勝利
◆春季大阪府大会 ▽準決勝 興国3―1東海大大阪仰星(11日・大阪シティ信用金庫スタジアム) 春季大阪府大会の準決勝が行われ、元ロッテ・喜多隆志監督率いる興国が東海大大阪仰星との接戦を制し、春は79年以来45年ぶりとなる決勝進出を決めた。1968年夏の甲子園で初出場優勝した古豪が、興国商時代の1962年以来、62年ぶりのVに王手を懸けた。 3回1死一、三塁、2番・中村大輝二塁手の左前適時打で先制すると、その後は5回と8回に追加点。6回に1点を失ったものの、熊谷直也投手(3年)が9回5安打1失点で完投勝利を収めた。 勝利への執念を、変則右腕がマウンドで示した。高校入学後「自分の特徴を出したい」と転向した横手投げで、テンポ良く投球。三振は2つだったが「打たせて取る自分のスタイル」で凡打の山を築き、最後まで相手に流れを渡さなかった。 「(決勝の相手・大院大高は)打撃が良いので、失投に気をつけたい」と右腕。背番号1が決勝でも喜多監督の掲げる「守りの野球」を体現する。
報知新聞社