ハロウィンの日の投資は「儲かりやすい」の真相は…クリスマスに次ぐ経済規模となったハロウィン
ハロウィンになると毎年、渋谷駅周辺にコスプレした人が多く集まるニュース映像がマスコミからも流れます。路上にゴミが捨てられたり、飲酒した人たちが近くの店のシャッターを壊すなどの被害も相次いだようです。集団で集まることの危険も指摘されました、そこで昨年は渋谷区が「駅周辺に来ないで」と異例の呼びかけを行いました。その影響もあってか去年の渋谷のハロウィンの人出は減少しました。こうした情勢もあってか、昨年のコスプレのワード検索が減ったと見られます。
しかし、足元では行政が支援して、雑踏リスクのコントロールを目指したなかでのハロウィンイベントが注目されています。池袋駅周辺では豊島区が共催する池ハロ(池袋ハロウィンコスプレフェス)が行われて、アニメやゲームのコスプレをした人たちなどが集まりました(今年は10月27日までの3日間開催)。 今年(2024年)の10月は、月末にならないと、コスプレのワード検索はわかりませんが、例年から9月の検索数の1.45倍程度が10月の検索数と予想されます。これをつかって2024年のコスプレワード検索数を入れると上図の青線は大きく反発しています。池ハロの盛り上がり状況からも、年末、さらに来年度入りまでの消費拡大が期待されます。今年のハロウィン投資は成功するでしょうか。
吉野 貴晶 :ニッセイアセットマネジメント 投資工学開発センター長