【サッカー日本代表 板倉 滉の「やるよ、俺は!」】第22回 オフ事情とW杯最終予選を板倉が語る
昨季、クラブでは残留争い、代表ではアジア杯の敗北と厳しい戦いが続いた板倉。サッカーから離れた久々の長期休暇を終えた彼は今、新シーズンに向けて準備万全。オフの思い出とともに心身のスイッチ切り替えの重要性について語ってくれた。 ■ボルシアMGに新戦力、期待大の新シーズン いよいよ8月24日(日本時間)、ブンデスリーガ1部の24-25シーズンが開幕する。僕が所属するボルシアMGでは、プレシーズンのキャンプの立ち上がりにおいてコンディショニングを主軸にしたトレーニングを多くこなした。 素走りもやったし、フィジカル面で相当ハードなメニューも繰り返し行なった。正直、オフ明けの体が悲鳴を上げるレベルだった。 僕らが初戦で迎える相手はレヴァークーゼン。昨季、史上初となるブンデスリーガ無敗優勝を達成し、今最も勢いに乗っているチームだ。かといって、尻込みしているわけではない。 昨季のボルシアMGは厳しい戦いを強いられたけど、今季は補強がかなりうまくいっている実感がある。例えば、ハイデンハイムから加入してきた194㎝の長身FWクラインディーンスト。ターゲットマンにもなるし、ポストプレーヤーとしては申し分ない。 中盤では攻撃的MFのシュテーガーがボーフムから、またホルシュタイン・キールからはMFサンダーがチームに加入した。年齢的に、皆20代後半から30歳と、しっかり経験も積んできた頼りがいのある存在。 昨季が若手主体だったこともあり、今季はキャリアが豊富な選手を起用することで確実な戦力アップを図るという狙いは、間違いなくチームにいい影響をもたらすことだろう。 それと、FWの(福田)師王にも期待したい。昨季は背番号が49番だったが、クラブ側の提案で、本人も好きな13番に。昨季は5試合のみの出場だったけど、練習から監督やスタッフにだんだんと認められつつあることは、僕も感じている。 僕も海外初挑戦時は出場機会が与えられないこともあったけど、練習で監督に認められたという手応えを得てからは一気に出番が増えた。だからこそ、今季の師王にはチャンスがあるだろうし、ぜひ得点を決めてアピールしてほしい。師王ならきっとできるはずだ。