展示中止問題の後 「表現の不自由展」実行委が会見(全文3完)排外主義への準備が必要
何が再開の障害になっているのか
ビデオニュース:すいません、ビデオニュースの神保です。ちょっとクリアにしたいんですけど、結局、再開を目指しておられると。それで結局何が再開の障害になっているのか、津田さんと実行委員会が話し合って、それだと、大村さんとで中止が決まったんであれば、その3者で話し合って、円滑で安全な運営ができる体制ができれば再開はできそうなふうにお話を伺ったら聞こえるんですが、実際に何が再開の障害になっているのか。また、津田さんと話し合って、こういうふうにやれば再開ができるっていうことが実行委員会のほうで合意できれば、あとはもう、じゃあ大村知事の政治判断ということだけが最後のハードルになるということになるのかどうか。 それから、円滑で安全な運営という部分なんですけども、実際それが、やるための条件として何が今、障害になっていると考えられるのか、そこをお願いします。 アライ:では私のほうからお答えしましょう。この問題は実に簡単でして、私たちは再開のための協議を大村知事に呼び掛けています。しかし門前払いになっている状態です。協議していただければそこで、それだけでも前に向かって前進できると思います。私のほうでもいろんな方のご支援をいただいているので、公共施設のセキュリティーとかの高い見識を持っている方にこの間ヒアリングを行いましたので、そういった方の知識も踏まえて、より良い形の提案ができると思っています。 この展覧会というのは、双方の協議によって決めるっていう契約書の大前提があります。その契約書を履行する形での大村知事の返事を、われわれは待っている状態です
なぜ小さな展覧会のセキュリティーすら守れないのか
小倉:ちょっと一言だけ言わせて。皆さん、愛知県って名古屋という大都市を抱えた大きな自治体です。その大きな自治体は国際会議もやります。海外の重要な首脳を招くような会議をやれる県です。その県が、なぜこんな小さな展覧会のセキュリティーすら守れないんでしょうか。 市民の自由を守ること、言論の表現を守ること、そして安全をきちんと確保しながら展覧会をやること、それがなぜあの大きな愛知県のような県でできないのか。私はできると思います。むしろそれをできるにも関わらず、それを本気でやろうとしない。やろうとしないというところが私は大きな問題で、やろうとしないというところに多くの県の幹部も含めた人たちの心理的な問題があると思う。それがこの表現の自由がテーマにしている、テーマそれ自体に対する彼らのある種のアレルギーがあるんだろうと思います。それを払拭するっていうことが、むしろこの「表現の不自由展」の非常に重要なテーマでもあると思うんですね。その点をよく考えていただければというふうに思います。 男性:【******** 01:14:18】。 小倉:正直言って私はそう思ってます。だからそれが、そこの考えをきちんと変えてもらわないと、言論、表現の自由はあり得ないと思うんですね。 司会:では最後、2つほど短めでお願いします。