百貨店おせち、二極化に対応 コスパ重視、高価格帯も
百貨店各社が2025年正月のおせちを相次いで発表した。物価高で節約志向が高まる中でコストパフォーマンスを重視しながら、高価格帯も取りそろえ、消費者の二極化に対応。一部では今月からオンラインで予約注文の受け付けを開始する。店舗販売も含め、売り上げは前年並みか増加を見込む。 百貨店のおせちは原材料費高騰の影響で値上がり傾向にあるものの、一部百貨店では材料を吟味して価格を据え置いたり、早めに予約すれば送料を無料にしたりするなど倹約志向の消費者に応えた。一方で高価格帯を買い求める人も多いことから、豊富な種類の商品を準備している。 松屋は物価高の中でコスパを重視したおせちを充実させた。3~4人前のオードブルを2万円以下で販売する。 そごう・西武でも物価高に対応し、今回初めて一部商品を対象に、早期の予約で送料を無料にする。 高島屋は高価格帯として石川県の輪島塗で仕上げた三段重のおせちを66万円で用意した。
大丸松坂屋百貨店では石川県七尾市で日本料理店を営む「一本杉川嶋」が監修したおせちも用意した。