【ソフトバンク】激震…甲斐拓也の巨人移籍に三笠GM「チーム一丸となって」ポスト甲斐の育成急務
ソフトバンクに激震が走った。長年、チームの顔だった甲斐が巨人へ移籍することを決断。痛恨の事態を受け止め、三笠杉彦取締役GM(50)は「ひと言『残念』だなというふうに思いますけど…。ホークスの育成の環境で育って、元ホークス選手としてもっともっと活躍してもらいたいなと思います」と語った。 【一覧】FA、旧球団への補償 FA宣言していた絶対的正捕手が、セ・リーグ王者を新天地に選んだ。宣言残留を認め、球団は4年10億円プラス出来高払いを提示していた。大型契約で誠意を示すも、引き留めることはできず。一騎打ちとなった巨人に軍配が上がった。 ロッテに移籍が決まった石川に続いて、主力がダブル流出。球界を代表する扇の要が抜け、三笠GMは「ダメージがないと言ったら、うそになりますので。ダメージがあるというふうに思います」と率直な心境を吐露した。今季の甲斐は119試合に出場。正捕手に定着した17年からは8年連続100試合以上に出場し、ホークスの黄金期を支え続けた。「ポスト甲斐」の育成は急務で、三笠GMは「フロント、チーム一丸となって取り組んでいきたいなと思っています」と緊張感を漂わせた。 甲斐は今季の推定年俸2億1000万円で、人的補償が発生するBランクの見込み。捕手を補強するかの問いに「今のところ方針が決まっていることはありません。プロテクトのリスト次第だと思いますので、情報をそろえて検討したいと思います」と説明し、最善の選択肢を模索していく。 若手捕手にとっては、大きなチャンスになる可能性もある。今季自己最多51試合に出場した海野、谷川原、渡辺に、経験豊富な嶺井が甲斐の後継候補に挙がる。リーグ連覇、5年ぶりの日本一奪回を目指す小久保ホークス2年目へ-。甲斐の穴を埋められるかが、重要なポイントになる。【佐藤究】