9歳の愛娘を亡くしたルイス・エンリケ「私は不幸ではなく幸せ…とても幸せだ。あの子から素晴らしい9年間をプレゼントされたのだから」
パリ・サンジェルマンのルイス・エンリケ監督が、2019年に亡くなった愛娘シャナちゃんに思いを馳せている。 ルイス・エンリケ監督の三女であるシャナちゃんは、9歳だった2019年に骨肉腫によって亡くなった。あまりにも早すぎる別れ……しかし『モビスター・プラス』のドキュメンタリー番組でその出来事を振り返った同指揮官は、ネガティブな言葉を一切口にしなかった。 スペイン人監督は、シャナちゃんと過ごした日々があるからこそ、自分が「とても幸せ」なのだと言い切ったのだった。 「私が不幸か幸福か? 私は幸せだ。とても幸せだと思っている。娘のシャナは私たちのもとにやって来て、素晴らしい9年間を過ごさせてくれた。映像にも残されているし、彼女との素晴らしい思い出は数え切れないほどあるんだよ」 「私の母は彼女の写真を家に置くことができなかった。私は言ったよ、『母さん、なんでシャナの写真がここにはないんだ』とね。すると母は『無理よ。置けないわ……』と言い、だから私はこう返したんだ。『母さん、シャナの写真を置かないとダメだ。シャナは生きているんだから』と」 「シャナの体は存在していないが、彼女の魂は存在している。なぜなら、私たちは毎日シャナのことを話して、笑って、思い出しているのだから」 「私はシャナが今も私たちのことを見ていると思っている。彼女に、私たちがどう生きていると思ってほしいか、なんだよ」 ルイス・エンリケ監督は2024年、家族とともに“シャナ基金”を設立。難病にかかった子供たちの家族を経済・精神的にサポートすることを目的としている。