【起動】JR西日本ついに7月実装を発表 まさに”人機一体”の人型ロボットによる鉄道設備メンテナンスが実用化へ
社会全体で労働力が不足している中で、かねてからJR西日本などが開発を進めてきていた「人型ロボット」が、実際に営業する路線で、高所作業の鉄道設備メンテナンスを来月から実用化することが発表されました。 【画像を見る】ロボットが棒を持ち、研究者の肩を叩けるか 人と融合する姿をアナが実証した まさにアニメで描かれた空想・未来の社会のようなロボットの姿。私たちはかつて、このロボットの開発途上の姿を取材していました。
まさに“人機一体”の動き…「人型重機ロボット」の驚くべき性能
滋賀県草津市にある「『人機一体』秘密基地」に、“人との融合が実現したロボット”がいました。 ロボット研究20年以上、「人機一体」の社長・金岡博士らが開発したのが『零式人機ver2.0』というロボットです。 クレーン車の先端に搭載された巨大な人型重機ロボット『零式人機ver2.0』。左肩には「JR西日本」の文字があります。 「こんな巨大なロボットだと思っていなかったのでビックリしました。ターミネーターみたい」(大吉洋平アナ) 「頭の動きは、実際に操作している人間の頭の動きと連動しています」(開発者)
まさに「一体感」
ロボットの操縦を特別に体験させていただきました。クレーン車の運転席は改造されてコックピットのようになっています。 VRゴーグルを装着すると…。 「うわ!自分がすごく巨大化したみたいな感覚になります」(大吉アナ) 「特に下とか見ていただくと、自分がどれくらい高い場所にいるのかとか。あと、下を向くとロボットの体が見えていますよね」(開発者) 恐る恐るロボットの腕につながる操縦桿を動かしてみます。 「うわ!なんて表現したらいいんだろう。ほんの少し力を加えただけでロボットの腕が動いているんですけど、感覚としては本当に自分の腕みたい。機械を操縦しているというよりかは、自分の体の一部が動いている感覚」(大吉アナウンサー) この一体感こそ「零式人機」の強みです。操作に慣れればブロック同士をはめるような器用なこともできます。2本の大きなアームの間に人と同じ視線となる「頭」を設置することで、難しい操作は一切なしで誰でも直感的に操作できるのです。