【RISE】王者・数島大陸に対し計量パスの那須川龍心「俺が獲るためにこの試合がある」
11月23日(土)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 183』の前日計量が13日都内にて行われた。メインイベントのRISEフライ級(-51.5kg)タイトルマッチで対戦する王者・数島大陸(及川道場)と挑戦者・那須川龍心(TEAM TEPPEN/同級1位)は、ともに51.40kgで計量を一発でクリアーし、あとは試合のゴングを待つのみとなった。 【フォト】那須川龍心と数島大陸、割れた腹筋で計量パス! 数島は戦績13勝(7KO)2敗2分。サウスポーから繰り出す左ストレートを武器とするファイターだ。昨年10月、田丸辰が返上した王座を懸けた第2代RISEフライ級王座決定戦で松本天志に判定勝利し新王者となった。今年6月のRISE大阪大会ではスドロー・ソージョートンプラシンに3R KO勝利を飾っている。 対する龍心は兄・天心の背中を追い、アマチュアで数々の実績を引っ提げ22年4月にRISEでプロデビュー。以降勝利を重ね、キック12戦10勝(3KO)2敗と、ここまで積み重ねてきた。今年6月に行われた『RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA』では塚本望夢に判定勝ちを収めた。今月8日のRISEではRIZIN MMAルールで対戦経験のあるシン・ジョンミンに3度のダウンを奪い、TKO勝利した。 初防衛戦を前に数島は「この試合までにいろいろと発言させてもらったのですが、明日は試合で見せるだけかなと思います。相手の那須川選手もすごく強く、そんな簡単に勝てないと思っている中でしっかり圧倒して勝つことによって、このフライ級のベルトの価値も、数島大陸という価値もしっかり上げられると思うので、明日は挑戦者の気持ちで1R目から潰しにいこうと思います」と気合い十分。 一方、会見に臨んだ龍心は「今回ここまで来るまでに長かったような短かったような感じなのですが、チームでやってきたこと、会長とやってきたことの全てをぶつけてフライ級のベルトを獲りにいこうと思います」とベルト奪取宣言。 仕上がり具合を聞かれると龍心は「これ以上にないぐらい仕上がっているというか、今までで一番いい調整ができたのかなと思いますし、大阪で黒田(斗真)選手、東京で(田丸)辰選手といった本当に強いチャンピオンたちとしっかり調整してここまで来たので、本当にもう怖いものはないですね」とチャンピオン勢と練習してきたことを明かす。数島は「僕も過去最高に仕上げましたし、黒さもここ最近で一番仕上がったと思うので問題なしかなと思います」と焼いてきた肌の黒さに自信を見せれば、龍心は、「どうでもいいです」と一蹴した。 何ラウンドくらいに倒すイメージをしているかとの問いには、龍心は「やっぱり4、5Rとかじゃないですか。自分の未知の領域なんで、そこをどう自分がどういうメンタルでいけるのかとか、どのくらいスタミナを持つのかとか、本当にそこは未知なんでやってみないとわからないところです。本当に最初からぶっ倒しにつぶれて僕も1Rの最初から行こうと思っています。テクニックとかそういうのは言えないですけど、5R持たせる気はなく最初から行きます」と1Rから倒しにいくと宣言すれば、数島は「僕も一緒かなと思います。1Rから瞬き厳禁で見てもらったら」と短期決着を匂わせる予告も。 また、この試合はRISEの中でもどういう意味の試合になるかとの問いに、龍心は「プロのベルトを獲ったことがないので、自分はこのベルトを獲ることによって出世試合になるのかな」というと、数島は「タイトルマッチ以上に那須川龍心に勝つことの価値の方が大きいかなと思うので、この試合をしっかりクリアすることによって、また自分の中でもう1ランクレベルが上がるのかなと思います」とした。 なお、天心は2015年5月に、当時RISE王者だった村越優汰に挑戦し、3度のダウンを奪って2R KO勝ちしプロ初タイトルを獲得しているが、龍心は「試合内容はあんまり意識していないんですけど、10年越しってこともあって、やっぱりここは俺が獲らなきゃいけない。俺が獲るためにこの試合があるのかなと思っています」と自分が獲るために用意されたタイトルマッチだという。 また、天心はボクシング転向後、今年10月にはボクシング5戦目でWBOアジアパシフィックバンタム級タイトルを獲得しており、「天心より先にベルトを獲りたかったと思っていて、先に獲られちゃったんですけど、やっぱり先に獲ってくれたので自分も獲らないとダメだと思うし、やっぱり(兄弟で)比べられる部分もあるので、そこを超えていけるような試合をしていきたい」と気合い十分なコメントを残した。