壮大な夢実現のため世界に挑戦のジュリアがマリーゴールド在籍を総括
「日本の女子プロを代表するようなニュースターがきっと出てくると思いますよ」
しかし、そこにたどり着く道は決して平坦ではない。彼女たちにもそれぞれの苦難があった。また、世界の舞台ではリングネームやキャラクター、スタイルの一新を求められる場合がある。最近ではオリジナルを尊重するケースも増えてきているものの、行ってみなければわからない。これはSareeeも通った道であり、変更などについても「覚悟の上」とジュリアは言う。 「うまくいかないこともたくさんあると思うんですよ。でも、そういうときこそ自分は燃えるタイプでもあるので。しがみついてでも、私は上を目指します。名を残すことがなによりも(必要)なんです」 しかも、それが彼女にとってのゴールではない。あくまでも日本のプロレスのために、ジュリアは海外に挑戦するのだ。 「(日本への還元が)どういう形になるのか想像もできないです。それが選手としてなのか、引退してからなのか。とにかくいまはまだ力不足。自分が大きくならないといけないんですよ。『大きな損失』と言ってもらえるのはうれしいです。ただ、自分が日本に残る身として誰かの海外挑戦でそれを聞いたとしたら、メッチャ腹立ちますよ。私がいるだろって。そういう選手が出てくればいいし、いてほしいですね。ジュリアいなくたって問題ねえよって(笑)。自分はアクが強いので、ジュリアのせいで上がってこれなかった選手もいるかもしれない。なので、これが日本の女子プロが変わる、プラスのきっかけになればとも思います」 ならばジュリアは、“ジュリア2世”の出現を望むのか。 「いや、私に代わるのは無理だと思います(笑)。でも、日本の女子プロを代表するようなニュースターがきっと出てくると思いますよ」 ラストチャンスのつもりで海外に打って出るジュリア。世界に名を馳せる夢が現実となり、その間、日本でブレイクしたニュースターがマット界を牽引。ジュリア帰国後、その選手と大舞台で相対する。そんな未来が見てみたい。 インタビュアー:新井宏
プロレスTODAY