飛距離アップに不可欠! ヘッドが走る両腕の"ローテーション"を覚えよう【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯76】
O編 そこで質問なんだけど、「腕が自然にローテーションする」って感覚がわからない人も多いと思うんだよね。自分の力で腕をローテーションさせるのではなく、自然にローテーションする感覚をつかむには、どうしたらいいの? 坂詰 そうですねえ。たとえば、直立した状態でクラブを握って、体を回旋してみるといいんじゃないでしょうか。 O編 詳しく教えて。 坂詰 まず、写真Aのように、真っすぐ立ってクラブを握り、ヘッドが顔の前あたりに来るように構えます。そこから、両腕を胸の正面にキープしたまま、体を右に回旋させてください。すると、回旋の勢いでクラブが右に倒れますよね。このとき、腕は自然に、右にローテーションしているわけです。 O編 あぁ、確かに、これなら自分の力で腕をねじらなくても、腕は自然にローテーションしてくれるね。
坂詰 次に、ダウンスウィング(写真B)ですが、クラブが右に倒れたまま、単純に体を左に回旋させてしまうと、フェースが開いた状態(フェースが真上を向いた状態)でインパクトを迎えてしまいます。だから、ダウンスウィングでは、体を左に回旋させながら、フェースをスクエアに戻す(ヘッドが正面に戻ってきたとき、トウが真上を向くようにする)必要があるわけです。 O編 その動きは、以前にも説明してもらったよね。実際にスウィングするときにも、同じ動きが必要になるって。 坂詰 ここで大事なのは、フェースをスクエアに戻すと、腕は自然に左にローテーションするということです。つまり、そのときに、腕をローテーションさせる意識はない。腕を左にローテーションさせるためには、フェースをスクエアに戻す意識を持つだけでいいんです。 O編 あぁ、確かに、自分で腕を左にローテーションさせなくても勝手にするね。 坂詰 この動き(真っすぐ立って体を回旋させたときの動き)を前傾した状態で行うことができれば、自然に腕がローテーションするスウィングになるというわけです。 O編 なるほど。 坂詰 付け加えると、このダウンスウィングでフェースをスクエアにする感覚がつかめると、左腕がローテーションするだけでなく、自然に左手首は掌屈して(手のひら側に折れて)、ハンドファーストの状態でインパクトできるようになります。つまり、よく言われる現代的なスウィングが自然にできるようになるので、しっかり理解してもらいたいですね。 PHOTO/Takanori Miki THANKS/GMG八王子ゴルフ場 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月13日号「ひょっこり わきゅう。第76回」より
週刊ゴルフダイジェスト