動力取り出し装置搭載…三菱ふそうが納車、「EV小型ダンプ」の性能
三菱ふそうトラック・バスは29日、電気自動車(EV)ダンプ小型トラックを建設サービス業の福尚(鹿児島県指宿市)に納車したと発表した。EVトラックのダンプ架装車の実用化は国内初という。モーター駆動の動力取り出し装置「ePTO」を備える三菱ふそうの新型EV小型トラックに、新明和工業が架装した。ePTOの搭載により、あらゆる業種でEVトラック活用が広がりそうだ。 【写真】三菱ふそうが納車した「EV小型ダンプ」 福尚が導入した車両は車両総重量(GVW)6トン級で、Sバッテリー搭載、標準キャブ(運転室部分)モデルの「eキャンター」ダンプ車だ。同電池とキャブの平ボディータイプのトラックの航続距離は116キロメートル。福尚がサービスを提供する指宿市は、50年までにカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を掲げており、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の観点から同車両の導入を決めた。 eキャンターに備えるePTOは、ディーゼルトラックの動力取り出し装置同様に使えるのが特徴。EV専用に架装を開発し直さなくて済むメリットがある。