桐光学園の大型内野手がプロ志望を明言!「応援される人間になりたい」高校通算48本塁打も甲子園出場果たせず、試合後には大粒の涙
<第106回全国高校野球選手権神奈川大会:桐光学園2-9横浜>◇20日◇準々決勝◇サーティーフォー保土ケ谷球場 【詳細】横浜vs桐光学園 イニングスコア 夏の神奈川大会準々決勝で桐光学園と横浜が対戦。昨秋の神奈川大会決勝では、桐光学園に軍配が上がったが、今夏は2対9でコールド負け。指揮を執る野呂 雅之監督は、「できれば5回までに同点に追いつきたかった」と振り返った。 試合後、桐光学園の森 駿太内野手(3年)は呼吸が乱れるほどの涙を流した。 森は1年春からベンチ入りを経験し、類まれなる打撃センスで1年秋からレギュラーを張った逸材。それでも、高校3年間で一度も甲子園に出場することはできず、試合後にはグラウンドに膝を落とした。 「重圧をカバーしてくれた仲間がいて、そのおかげでこの夏は4回勝ってきた。今度は自分が返す番というか、勝負所で一本を出すために練習してきたので、自分に喝を入れてやりたいです」 ひたすらに悔やんだが、高校最後の試合となった保土ヶ谷球場には、熱戦を一目見ようと大勢の観客が集まった。最後まで応援を受けたチームを背負い、「桐光学園の主将として色々な方々に応援していただいて、満員のお客さんが自分たちを見に来てくれた事に感謝したいです。みんなに後押ししてもらったキャプテンだったと思います」と言葉を振り絞った。 聖地に立つ夢は叶わなかったが、「一度決めたことは最後までやり抜くというチームの目標でもあり、自分の目標でもあるので」とプロ志望を明言。「ここから何か変わるわけではないですけど、ふさわしい人間、応援される人間になれるように気を引き締めてプロという新しい世界に入れるようにしたい」と話していた。 「あとは運と縁なので」 高校通算48本塁打の強打者はきたる10月24日のドラフト会議で吉報を待つ。