結局みんなは「老後資金」をいくら貯めている?準備方法は「貯金・資産運用」が拮抗【独自調査】
老後資金の目標が達成している方はどれほどいる?
同アンケート調査において、「貯蓄目標は達成できていますか」という問いに対し、「達成できている」と回答した方は47%、「達成していない」と回答した方は53%でした。 アンケートの回答者は60歳代が多く、すでに老後生活に突入した方も含まれます。 その中において、半数弱の方が目標額を達成できているというのは、現役世代にとって励みになる回答ともいえます。 一方で、半数強の方は達成には至りません。 参考までに、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、二人以上世帯における貯蓄額平均は60歳代で1819万円、70歳代で1905万円です。 ただし中央値はそれぞれ700万円、800万円となることから、やはり「貯蓄がある世帯」「貯蓄がない世帯」の二極化があるようです。
みんなはどのように「老後資金」を貯めている?
では、実際にどのような手段で「老後資金」を貯めることが多いのでしょうか。 アンケート結果では、下記のような結果となりました。 ・貯金:73件 ・iDeCo:18件 ・資産運用:76件 ・保険:24件 ・その他:13件 ※複数回答あり 最も多いのは資産運用、次いで貯金となりました。 複数回答の項目となりますので、組み合わせて備えている方も多いです。 また、老後資金の準備方法について自由回答で問うた質問には、主に次のような回答が寄せられました。 ・NISA口座で高配当株・インディクスの積み立て投資 ・株式の配当 ・現役から給与以外に不動産収入や共稼ぎで収入を増やした ・年金保険 ・ダブルワークして貯めている ・米国株式 ・暗号通貨 ・各種のソーシャルレンディング ・株式、米国株、NISA、FX、CFDなど ・生活費を削る ・個人国債 ・iDeCoは満額拠出、資産運用は個別株と投信の積み立て ・株式の長期保持、長期小口の純金積み立て ・終身保険 ・iDeCo年満額・つみたてNISA年満額(2023年末まで)・特定口座での投信積立・年金保険など長期分散積立 ・NRK確定拠出年金 ・金銭信託 ・定期預金 ・米国・日本株個別株 米国ETF ・会社の積み立て、生命保険の老後年金等 ・ドルコスト平均法でのインデックス投資 ・SP500インデックス、国内高配当株、ドル建て日本企業の債券 ・外国為替 ・外貨建て保険 それぞれに合った方法で備えている様子がよくわかります。 「老後資金の貯蓄をする」とひとことに言っても、その方法はまさに千差万別ですね。 それぞれにメリット・デメリットはありますが、複数に分散させることでデメリットを補う効果もあるでしょう。