初日8位の河本力、姉・結とのタッグで「いいスタート」 男子ゴルフJTカップ
男子ゴルフの日本シリーズJTカップ第1日は28日、東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で行われ、今季の優勝者ら30選手による予選落ちなしの最終戦は昨季の国内賞金王、中島啓太が8バーディー、3ボギーの65をマークして首位に立った。1打差の2位は幡地(はたぢ)隆寛、鍋谷太一、片岡尚之。 ◇ 2季ぶりのツアー3勝目を狙う河本が、首位に4打差の8位で第1ラウンドを終えた。「しっかりアンダーパーで回れ、いいスタートを切れた」と納得の表情を浮かべた。 キャディーを務めたのは今季5年ぶりのツアー2勝目を挙げた姉で女子プロゴルファーの結。「『結ちゃん、頑張れ』は100回くらい聞いた。力(頑張れ)は2、3回」。ギャラリーの反応に苦笑しつつも、2番から3連続ボギーをたたく悪い流れを、気が置けない姉の助言で立て直した。12番(パー4)では165ヤード残した第2打を8番アイアンで打とうとしたが、結に勧められた9番を選んでバーディーにつなげた。難ホールの18番(パー3)の第1打も5番アイアンから4番に替えてパーセーブ。「5番で打っていたら15ヤードくらい手前で、相当難しかったと思う」と感謝した。 結は「(コースが)難しいからこそ、難しいと思わせない努力をした。どこに乗っても『いいライン』って言ったり」。最終的なプレー選択は弟に任せる形を取り、「2人の脳、目があったからアドバイスできた」と好連係を強調した。「タッグとしては満点」と河本。揺るがぬ絆を武器に残り3日間を戦う。(奥村信哉)