角田裕毅、カナダGPで最初のSC中ステイアウト&ストラテジー成功のカギは「チームとのコミュニケーション」|WEDNESDAY F1 TIME
第9戦カナダGPを終えた角田裕毅が、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでの戦いを振り返っている。 【動画】「HONDAのエンジンで乗りたい」角田裕毅が来季VCARB契約延長の理由を説明 角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #16』にリモート出演。天候や路面状況などが刻一刻と変わる、難しい展開となった一戦を回顧している。 予選では今季7度目となるQ3進出を果たして8番グリッドを獲得。決勝では濡れた路面の中、インターミディエイトでスタートした。角田は8番手からのレース開始も、序盤で12番手までポジションを落としてしまう。
番組MCのサッシャ氏が“インターミディエイトでのスタートだったんですけど、難しかったですか?と聞くと、角田はスタート時の映像を見ながら、こう振り返った。 「そうですね……。あ、こう見ると結構僕のスタート悪いですね。でも僕のレーン(グリッドのアウト側)、結構雨水が溜まっていて。水溜まりが結構あったんですよ」 「内側のレーンはどちらかと言うと結構水の量が少なかった。それでちょっとスタートが鈍ってしまって、何台か(前に)行かれてしまった。でもそこはしょうがないかなというのもあります」
サッシャ氏は“上位勢の順位シートを見ながら角田選手の活躍を見ていた。結構激しくバトルしていたように見えたんですが、ご自身で振り返ってどうでした?”と質問。角田本人にとっても、濡れた路面での走行はかなり大変だったようだ。 「特に気候、コンディションとの相談があって。乾いたライン、濡れているラインがすごくはっきりしていた」 「ただ、本当に(他のマシンの)後ろを走っていると結構汚いものが飛んでくる。バイザーとか、視界もそこまで良くなかったので、結構難しかった」 「それでも今回はある程度落ち着いてレースができた。いろんなバトルもできましたし、楽しめました」
25/70周目、ターン4でローガン・サージェントがスピンし、マシンストップ。これでレースは26周目からセーフティーカーとなった。このタイミングで、続々と新品のインターミディエイトに履き替えるドライバーが続出した。 だがここで角田は第1スティント、インターミディエイトのままステイアウト。7番手まで順位を上げたうえに、その後路面状況が大きく変わらなかったこともあり、結果としてこのステイ判断は大きく得する流れとなった。 サッシャ氏が“みんなピットに入った中、ステイアウトを選んだ。これは良い戦略でしたね”と聞くと、角田は”チームとのコミュニケーション”がジャンプアップのカギになったと口にしている。 「そうですね。もともとチームとのコミュニケーションで、あとどのぐらいで雨が降るとか、どのぐらいの量の雨が予想されるとか、そういうのを確認しながら走っていた」