今年も観測史上最も暑い年に、昨年の記録更新=EU機関
Kate Abnett Alison Withers [ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は6日、今年は2023年を抜いて観測史上世界で最も暑い年になることが「ほぼ確実」という見方を示した。 11日からアゼルバイジャンで開催される国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)の首脳級会合は、二酸化炭素(CO2)排出量削減目標の達成に向けた国際的な資金拠出を大幅に増額することで合意を目指しているが、トランプ氏再選で協議への期待は薄れている。 C3Sによると、1─10月は世界の平均気温が非常に高く、年内の気温異常がほぼゼロにならない限り、今年は確実に世界で最も暑い年になる見通し。 C3Sのカルロ・ブオンテンポ所長はロイターに「今年の記録の根本的な原因は気候変動だ。気候は全ての大陸、全ての海域で温暖化しており、こうした記録が破られるのは必然だ」と述べた。 科学者らは、今年は産業革命以前の時代(1850─1900年)と比べ、初めて地球の気温が1.5度以上上昇するとの見通しを示した。