「血栓」を溶かし、つくらないために食べたい4大食品【血栓をつくらない!】
【玉ねぎ】血液をサラサラにして血栓予防
◆血管をダメージから守り血液の流れをよくする 玉ねぎには、細胞を傷つける活性酸素から血管を守るケルセチンが含まれています。ケルセチンはポリフェノールの一種で、身の黄色い色素部分や皮に豊富にあります。血管拡張の働きをする一酸化窒素を邪魔する活性酸素をとらえてくれ、血管のダメージを抑えてくれます。また、血栓を溶かしてくれる作用をもつ硫化アリル、その一種で血管の壁を柔軟に保つ働きのあるアリシンなど、血栓予防、できた血栓を溶かす、動脈効果予防など、血管にさまざまないい影響をもたらしてくれる血液サラサラ&血管強化食材の代表です。 栄養を効率よく摂取するなら、1日50g(1/4個)を目安に生で食べるのがおすすめ。水にさらすとケルセチンが溶けてしまいます。生で食べる際には極力水にさらさず、加熱する場合はスープごといただくようにしましょう。皮はお茶にすることで、ケルセチンを効率よく摂取できます。 ◆血栓に効く! 玉ねぎの食べ方 ・水には極力さらさない ・みじん切りがベスト ・加熱する際は油で炒める ・1日50g(1/4個)食べよう ◆アリシンを含む野菜 アリシンはねぎ類に含まれるにおいと辛味成分ですから、玉ねぎだけではなく長ねぎやにんにくなどにも含まれています。 赤玉ねぎ 玉ねぎにふくまれるアリシンやケルセチンに加え、赤紫色の色素アントシアニンの抗酸化力でダブルの効果が期待できます。 長ねぎ 長ねぎにもアリシンが含まれています。玉ねぎが苦手な人は、長ねぎのみじん切りをいろいろな料理にプラスしましょう。 にんにく 血管を広げる硫化水素、血液の流れをよくするスルフィド類も豊富。肉や油と組み合わせることで吸収率がアップします。
【酢】糖の吸収を抑えて血圧を下げる!
◆血管を広げて血液の流れをスムーズにする 疲労回復やダイエットなど、さまざまな健康効果があることで知られる、お酢。主成分である酢酸は、血圧を上げる作用に関わるホルモンを抑える働きがあります。また、酢酸が代謝する際にアデノシンという血管を広げる働きのある物質がつくられ、血液の流れがスムーズになることも、自然と血圧が下がる理由です。 酢酸には、糖の吸収を穏やかにしてくれる効果もあり、脂肪をできにくくしてくれます。血圧、血糖、コレステロールの数値を下げて血栓を予防したいときには、積極的に活用したい調味料です。 血栓予防にとてもいいお酢ですが、胃の刺激になるため摂り過ぎには注意。毎日大さじ1杯程度を5~10倍に薄めて飲んだり、ドレッシングやお酢煮などの料理に使ったりするのがおすすめです。 最近ではいろいろな種類の健康酢が発売されていますが、糖分の多いものは血糖値を上げてしまうので、原材料をチェックして選ぶようにしましょう。 ◆血栓に効く! 酢のとり方 ・毎日大さじ1杯程度が目安 ・飲む場合は薄めて飲もう ・糖分の多い加工酢は避ける ・毎食1品酢料理をプラス! ◆お酢の種類 穀物酢 米、小麦、トウモロコシなどの穀物が原料。きりっとした風味で、和洋中どんな料理にも対応する、お酢のスタンダード。 米酢 穀物酢のうち原料に一定量以上の米を使用しているもの。純米酢は米の量がさらに多い。まろやかでコクがあり、すし飯に好適。 黒酢 玄米や大麦を原料とし、醸造したのち1年から3年ほど長期熟成させたもの。香りがよく、しっかりとしたうま味のあるお酢。 りんご酢 りんご果汁を発酵・熟成させたお酢。フルーティーでほかのお酢に比べて酢酸が少ないので、お酢が苦手な人にもおすすめ。 ぶどう酢 ぶどう果汁が原料のお酢。別名ワインビネガー。ワインのように赤と白があり、いずれもすっきりとした風味が特徴。 バルサミコ酢 ぶどう酢を木の樽で長期間熟成させたお酢。濃厚なうま味があり、甘さのあるまろやかな風味。オリーブオイルと好相性。 ◆クエン酸はフルーツからも補える 酢にはクエン酸も含まれています。クエン酸は、お掃除でもカルキや水アカを落としてくれますが、体内では血管内に溜まった余分なカルシウムを溶かしてくれる効果が。クエン酸はレモンやライムなど柑橘系にも多いので、お酢と合わせて日々の食事にぜひ取り入れましょう。