「血栓」を溶かし、つくらないために食べたい4大食品【血栓をつくらない!】
脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓など、突然症状が起き、短時間のうちに亡くなってしまう“突然死”。糖尿病治療の名医であり、生活習慣病の予防にも詳しい医学博士・板倉弘重先生によると、その要因のひとつとなるのが血管にできるかたまり“血栓”だといいます。ですが、その血栓は外から見ただけではわからず、自覚症状もありません。だからこそ、血栓を予防することや、できても溶かして流すことがとても重要になります。 写真はこちらから→「血栓」を溶かし、つくらないために食べたい4大食品【血栓をつくらない!】 そこで今回は、板倉先生監修の『血栓をつくらない!』(宝島社)から、血栓をつくらない&できた血栓を溶かすために積極的に食べたい4大食品をご紹介します。 監修/板倉弘重
【納豆】ナットウキナーゼが血栓だけを溶かす!
◆1日1パックの納豆で突然死リスクを減らす 国立がん研究センターなどが実施している「JPHC研究」※で、発酵性大豆食品の摂取が多い人は、循環器疾患の死亡リスクが低いという研究結果が発表されました。大豆の発酵食品とは味噌や納豆。 ※多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究 この研究では、1日に発酵性大豆食品を50g(納豆1パック程度)食べている人は、ほとんど食べない人に比べて循環器疾患の死亡リスクが10%低いそうです。 納豆のネバネバには、ナットウキナーゼというたんぱく質分解酵素が含まれています。このナットウキナーゼが、血栓のおもな成分であるフィブリンを分解したり、血液をサラサラにしてくれる効果があるのです。 血栓ができやすいのは夜、寝ている間なので、夕食に納豆を1パック食べるのがおすすめです。 納豆は、食物繊維やたんぱく質、カルシウムなど栄養面でも優れた食品ですから、ぜひ日々の食習慣に取り入れましょう。 ◆血栓に効く! 納豆の食べ方 ・食べるなら夜が効果的 ・タレは混ぜたあとにかける ・1日1パック(50g)を目安に食べよう ・加熱はしないほうが血栓には効く ◆納豆と一緒に食べたい食材 納豆+大葉 納豆にはビタミンKが含まれ、大葉にはビタミンC・E、β-カロテンが豊富。組み合わせることでビタミンバランスがよくなります。また、大葉のポリフェノールの抗酸化作用で血管を若々しく保ちます。 納豆+酢 どちらも血栓対策におすすめの食品。酢と一緒に摂ることで納豆に含まれる鉄分の吸収率がアップ。高血圧や高血糖、高コレステロールなど血栓の原因となる生活習慣病の予防になります。 納豆+キムチ 発酵食品同士の組み合わせで、キムチに含まれる乳酸菌と納豆菌がいい相乗効果をもたらし、腸内環境を整えてくれます。キムチに含まれる唐辛子には、血行を促すカプサイシンも含まれています。