股間におしっこのシミ・会議中に我慢できない…意外と多い「男の尿漏れ」誰にもバレずに改善するには?
30代以上男性の3割が “ちょい漏れ”を経験
気づいたらズボンにおしっこがシミていた、トイレが近くて我慢できず、ちょろっと漏れてしまった……。一部の中年男性が困っているのが「尿漏れ」だ。“シモの悩み”を抱えるにはまだ早い気がするが、40代以降は徐々にこうした症状があらわれる人もいる。 【できればヒミツにしたい…】ズボンへの尿のシミ…最も気になるのは… 「中年以降の男性に増えてくるのが、トイレのあとの『ちょい漏れ』です。これは排尿後滴下といって、尿道に残っている尿が後から出てきてしまい、パンツやズボンが汚れてしまうこと。 尿を十分に出し切らないまま急いでパンツにしまうと起こりますが、それ以外に加齢による前立腺や尿道の機能の衰えが考えられます」 と話すのは、腎・泌尿器科おおねクリニックの大嶺(おおね)卓司医師。年齢を重ねると、おしっこの出方も若い頃と異なり、変化してくる。 「若いうちは尿がジャーっと勢いよく出て、すっと止まって、切れがいい。これが正常な排尿です。それが40代以降になると、排尿に勢いがなくなり、切れが悪くて最後はタラタラ・ポタポタと落ちてきます。 膀胱の出口や尿道を囲んでいる前立腺が加齢と共に肥大し、尿道が狭くなることが主な原因です。すっきり出づらくなり、尿が後から漏れてしまうのです」 パンツだけならまだいいが、量が多いとズボンにまでシミてしまう。乾くまで人に見られないかハラハラするだけでなく、ニオイも気になるだろう。花王が「ちょい漏れ」に関して30~69歳の男性1万人を対象に調査したところ、3人に1人がトイレの後に尿がシミた経験があることが明らかに。 実は、「便座に座ってすることも“ちょい漏れ”につながりやすい」と、大嶺医師は話す。 「おしっこの飛び散り防止のために、座って排尿する男性もいるでしょう。男性の尿道は女性に比べて長く、座った体勢だと尿道が屈曲して、勢いが弱くなります。全部出たと思って立ち上がると、ちょろっと漏れることがあります」 ◆「40~50代でも尿漏れパットを使ってしのいでいる男性も……」 男性の尿漏れの種類は、“ちょい漏れ”の他にもある。その一つが、過活動膀胱によるものだ。 「過活動膀胱とは、少し尿がたまっただけなのに過剰に膀胱が反応し、我慢できない尿意を感じてしまう症状です。ちょっとたまっただけですぐトイレに行きたくなり、しかも抑えが利かないのが特徴。トイレに間に合わずに、少量を漏らしてしまうことがあります」