新春インタビュー 阪神・森下翔太、ぶち破る3つの壁「リーグV奪回」「キャリアハイ」「首位打者」
壁、ぶち破りイヤーの到来だ! 阪神・森下翔太外野手(24)が新春インタビューに応じ、プロ3年目を迎える2025年に破りたい3つの壁を激白した。「リーグV奪回」と「キャリアハイの成績」は当然、突き抜けていくべきもの。その上で「首位打者」の獲得を狙うシーズンとなる。あえて一つのタイトルに狙いを定めたワケまで、赤裸々に明かした。(取材構成・中屋友那) 【写真】阪神・佐藤輝明、中野拓夢、森下翔太とDeNA・牧秀悟が談笑…試合前に仲良しカルテットが集結 タテジマに身を包んでから3度目のシーズンがやってくる。昨季チーム2冠の16本塁打、73打点という数字を刻んだ森下は、中心選手として球団創立90周年となる2025年へ踏み出す。新年の抱負を堂々と宣言した。 「まずはリーグ優勝。個人成績では、キャリアハイはもう確実に達成したい。タイトルも取りたいと思っているので、今年は走攻守、抜かりなくやりたいです」 ルーキーだった2023年にリーグ優勝、日本一を達成したからこそ、昨季の2位は「悔しさがより深かった」という苦い経験だった。そんな中でも打率は1年目の「・237」から「・275」と大きく上昇。今季は、チームのV奪還と自身初のタイトルにこだわり闘志を燃やしている。 「首位打者が一番、取れればうれしい。ベストナインやゴールデングラブ賞、打点王やホームラン王ももちろん取れれば最高ですけど、首位打者というタイトルは取りたいです」 自身にハッパをかけるように、今オフ〝隠さなくなった〟のがリーディングヒッターへの純粋な思いだ。パワーや勝負強さを持ち味とし、本塁打や打点の数がフォーカスがされがちな森下だが、首位打者に強くこだわるのにはワケがある。 「首位打者だけはほかのタイトルと違う。運で取ることはなくて、実力があった上で取ることができる賞だと思うので」 なぜこのタイミングで「ぶち破りたい壁」として具体的なタイトルを掲げるのか-。その裏には、入団前から胸に秘めていた「3年目」という一年への強い覚悟があった。 「3年目は今までとは比べものにならない一年になる。もう、若いとかそういう立場はなくなって、ちゃんと『プロ野球選手』として扱われる年数。今までは大山さん、近本さんだったり(中野)拓夢さん、(佐藤)輝さんとか試合に出ている人たちに助けられていたけど、ことしは自分がチームを引っ張るような存在になりたい」