薬いらずの身体をつくる|インドの医師が教えるナチュロパシー#3
自然療法「ナチュロパシー」を実践するインドの医師・シルパ先生が、心と身体の悩みを優しく解決。お酒やスイーツも楽しみながら、健康的な生活を送るシルパ先生から、自然に健康を取り戻すヒントをお届けしよう。 【写真】全国のヨギーたちのポーズ集を見る ※ナチュロパシー(自然療法)とは 自然治癒を重視した、インドで正式に認められる伝統医学。古代インドで発展したアーユルヴェーダに対して、ナチュロパシーは19~20世紀にアメリカやヨーロッパで発展した。栄養、ハーブ、断食、鍼、水療法などを使って、薬を使わず身体が自ら治癒する環境を整える。
■お悩み
「昔から風邪をひきやすいです。薬に頼らない身体をつくる方法は?」 .身体は自然に治癒する-Body heals itself 「人間の身体には本来、自らを癒し、健康を取り戻す力(活力)が備わっています。身体が持つ自然な治癒力を最大限に活かすために、薬に頼りすぎることなく、身体に負担をかけずに治癒を促す『ナチュロパシー』を取り入れましょう」 病気の主な原因は「衰弱」-Main cause of the disease is enervation 「病気の主な原因は、身体の持つ自然治癒力が弱まること。身体の免疫力や機能が低下すると、外部からのストレスや病原体に対して弱くなります。また、環境の変化に身体が適応するよう力を高めることも重要です」 健康意識が高い人ほど、サプリメントや美容に良さそうなものなど、あれもこれも“加えがち”ではないだろうか? 「何を取り入れるか」にこだわりすぎることが、身体を弱らせる落とし穴である。敵(ウイルス)と戦うときに、たくさんの鎧を身にまとうこと(薬やサプリメントに頼ること)は一時的には有効だが、鎧に頼れば頼るほど、本来持っている戦う力をサボらせることになる。次回も自然治癒力を高めるナチュロパシーについて解説していこう。
■連載「インドの医師が教えるナチュロパシー」
ンドのヨガ修行で出会ったナチュロパシー医師・シルパ。大都市から少し外れた村にある彼女の自宅では農園を有し、多種多様な野菜やハーブ、果物を栽培。ヨガを学びに近所の住人が集まり、動物も暮らす。そんな自然に囲まれた彼女だが、お肉やスイーツ、お酒との付き合い方も上手。自然と共に、楽しく生きる彼女からナチュロパシーを使って健康的に生きるヒントをもらう 教えてくれたのは...... Dr.シルパ。SDM(Sri dharmasthala manjunatheshwara)大学にてNaturopathy(自然療法)とYogic sciences(ヨガの科学)を研究しBNYS(Bachelor of Naturopathy & Yogic Sciences)の学士号(医師資格)を取得。インドでNaturopathyは正式に認められた医学の一つ。 「身体に障害のある方々のために、ヨガや自然療法がより身近になるようサポートしていきたいです」 松本実奈美(まつもと・みなみ) 元Yoga&Fitness編集部。退職後、ヨガ修行と一人旅を兼ねて約2カ月間インド生活を送る。WORLD PEACE YOGA SCHOOLの『200 Hour Yoga Teacher Training』講座修了
取材:松本実奈美