「うちって貧乏なの?」娘からのひと言…40代共働きで年収420万円は、世間と比べて低いのでしょうか?
共働きなのに生活が苦しい方や、ほかの世帯の支出内訳を知ることで節約の参考にしたい方もいるでしょう。そこで本記事では、「40代夫婦共働きで年収420万円」をモデルケースとして、「世帯主が40代の世帯」の平均年収や共働き世帯の平均年収などを解説します。 客観的なデータを基に自分の現状を分析したいという方は、ぜひご覧ください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
「世帯主が40代の世帯」の平均年収
総務省の家計調査「家計収支編」(2022年)によれば「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」において、世帯主が40~44歳の平均実収入は月64万5765円、45~49歳で月67万4468円です。 平均実収入の12ヶ月分を年収とすると、40~44歳は774万9180円、45~49歳は809万3616円になります。したがって、モデルケースである「年収420万円」は平均を約355万円から約389万円下回る計算です。 ただし、平均値は極端な値に影響されやすいため注意が必要です。特に40代は係長以上の役職に就く人もいるため、世代内の年収差が大きいと推測できるでしょう。
共働き世帯の平均年収
2022年の総務省の家計調査「家計収支編」によると、共働き世帯(世帯主が60歳未満)の平均月実収入は72万3263円です。12倍した値を年収とすると、867万9156円になります。モデルケース「年収420万円」の2倍以上です。 また、総務省「令和4年就業構造基本調査」によれば、共働きの夫婦と子どもがいる年収1000万円未満の世帯で最も多いのは、「世帯年収600~699万円」で95万9500世帯です。モデルケースが該当する「400~499万円」は56万7600世帯となっています。600~699万円は全体の約12%なのに対し、400~499万円は約7%にとどまります。 以上のことから、世帯年収420万円は子どもがいる共働き世帯の平均額の約半分で、2000万円未満の年収世帯のうちの1割にも満たないと推測できるでしょう。