スイーツとビールで祝杯をあげる斉藤ジュン(左)と斉藤レイ

　全日本プロレスの世界タッグ選手権（12日、埼玉・行田）は、王者の斉藤ブラザーズ（ジュン＆レイ＝37）が「北斗軍」の大森北斗、羆嵐組を下しV5に成功。試合後に取材に応じた2人は、戦力拡大に動いていることを明かした。 【写真】2人がかりで大森北斗を攻めにかかる斉藤ブラザーズ 　試合は北斗軍の連係に追い込まれる場面もあったが、終盤にジュンが北斗のフロッグスプラッシュをヒザで迎撃。そこから一気にたたみかけ、必殺のジャックハマーで3カウントを奪った。団子と地ビールで勝利を祝福した2人は「このまま永遠に、このベルトを守り続けるぜ。DOOM！」と誓い合った。 　今回の防衛戦に向け、2人は9月末から約2週間米国に渡り、山ごもりやまき割りなどの特訓で心身を強化。実は渡米の目的はそれだけではなかった。ジュンは「そろそろ斉藤ブラザーズに5人目が欲しいと思っているんだ。その候補も探しに行ったんだ」と明かす。 　現在、ユニットとしての「斉藤ブラザーズ」にはジュン＆レイの他に世界ジュニアヘビー級王者の〝ミスター斉藤〟土井成樹とマスクマンのセニョール斉藤が在籍。しかし、数的不利を感じているという。 　というのも敵対する「北斗軍」に加え、諏訪魔ら「バカの時代」も6人の大所帯で一大勢力となっているからだ。ジュンは「あいつらをDOOMするためにも新戦力が必要だと思ったんだ。それでいろいろな…」としつつ、現地での成果については「それはここでは言えないな。楽しみにしてろ！」とケムに巻いた。 　さらにレイは、最近ハマッているというベルギービールをあおりながら「アメリカでは向こうに住んでいるたくさんの親戚にも会えて、うれしかったぜ！」と笑顔を見せる。米国の〝斉藤ファミリー〟が集合したわけだが「厳密に言うとみんなが斉藤ってわけじゃねえんだが…。でもまあ、ファミリーだな。そのみんなが、ネットで俺たちの試合を見て応援してくれててな。応援されて、すげえ力になったぜ。フアーオ！」と奇声を発した。 　最後にジュンはマイブームだというベルギーチョコを口に放り込んで「そういえばメキシコに住む弟を斉藤ブラザーズに誘ったんだが『子供が生まれたばかりで日本に行けない』って断られたんだ…」とポツリ。 　レイに「それは別に、今言わなくてもよかったんじゃねえか？」と突っ込まれると、兄は「まあ、とにかくまだ話せねえけど面白いことがたくさんあるんだ。楽しみにしてろ。DOOM！」と叫んだ。