子どもの弁当作りに思い込め、累計1000個達成 天国の妻と一緒に子どもたち見守る 沖縄
浦添市に住むシングルファーザーの金城智博さん(53)が5人の子どもたちに作り続けた弁当が、10月18日に累計千個を達成した。 【写真】「罪悪感ゼロ」追求した限定弁当
長女の高校進学をきっかけに、妻の負担を軽くするため、2015年から毎週金曜日の弁当作りを始めた。18年に妻を病気で失ってからは「ひとり親として子どもたちにしてあげられることを」との思いから毎日作るようになった。 5人の子どもを育てるため、自営業でデザイナーとして働きながら、家事や子育てもする忙しい日々だ。「どうしても作れない日は無理をせず弁当代を渡そう」と決めていたが、これまでに作らなかった日は目覚ましをかけ忘れて寝坊した1日だけだった。 千個の内訳は長女(25)に102個、次女(22)に277個、三女(20)に355個。現在高校2年の長男(17)には10月18日時点で266個で、今も毎日父の手作り弁当を持って登校している。末っ子で現在中学2年の次男(14)が高校を卒業する2029年まで続けるという。 「弁当は家族の大切なコミュニケーションツール。天国の妻と一緒に子どもたちを見守っている」と笑顔を見せた。
東京で一人暮らしをしている長女は「毎回父の作る弁当を楽しみにしていた。父の影響を受け、就職してからずっと、毎日必ず自分で弁当を作っている」と語った。 (普天間伊織)
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