通勤定期券の範囲内に「渋谷」が入っているので、よく仕事帰りに寄り道しています。これは「プライベートでの使用」扱いになるのでしょうか…?
「渋谷」が通勤定期券の範囲内に入っている方のなかには、仕事帰りに渋谷へ寄り道をする方も多いでしょう。 その際、通勤ではない使用が「プライベートでの使用」として問題になるのではないかと不安に思うかもしれません。本記事では、通勤定期券のプライベート利用に関する基本的な考え方と、交通費の節約ポイントについて紹介します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
通勤定期券のプライベート利用は基本的に違法ではない
通勤定期券のプライベート利用は、基本的には違法ではありません。通勤定期券は特定の区間内を頻繁に利用するためのものであり、休日に利用しても会社に損害や不利益は生じないため、違法使用にはあたらないのです。 ■通勤定期代の取り扱いが給与のため 通勤定期券は、現物支給や現金支給の形態にかかわらず、取り扱いは給与に該当します。給与は従業員に支払われるものであり、会社が従業員に対して給与の利用を制限することは基本的にできません。 ただし、利用区間や申請内容に虚偽があれば不正受給とみなされる可能性があることに注意が必要です。 ■会社に損害や不利益が生じないため 通勤定期券は、一定の期間に特定の区間内を自由に利用できるものです。休日に利用しても追加の費用は発生しないため、従業員が区間の範囲内で利用したとしても、会社には損害や不利益が生じません。実質的な損害がない以上、通勤定期券の利用を不正として扱う必要はないと考えられるのです。 ■会社が休日利用分の把握ができないため 定期券は特定の区間を頻繁に利用するためのものですが、通勤定期という名称を使用している電鉄会社もあります。しかし、通勤のみに特化して販売されているわけではなく、休日に利用しても問題ありません。 また、会社は従業員が休日に通勤定期券を利用したかどうか確認する方法はなく、従業員がプライベートで使用しているかどうかを過度に気にする必要はありません。
プライベートの交通費を節約するポイント
ここでは、プライベートの交通費を節約するためのポイントを紹介します。 ■通勤定期を利用する 通勤定期圏内へのお出かけであれば、通勤定期券を積極的に利用しましょう。往復数百円の交通費でも、頻繁に出かける方であれば月に数千円の節約につながります。通勤定期券を利用すれば、平日だけでなく休日の移動もお得に行えるため、定期券の範囲内での寄り道が気軽にできるようになるでしょう。 ■運賃はきっぷより交通系ICカードを利用する きっぷを購入する際、交通系ICカードを利用すると、わずかではありますが安い運賃で電車やバスに乗れる場合があります。数円の節約ですが、長期的な視点でみれば大きな差が生じるでしょう。 また、JRだけでなく、私鉄でも利用できる交通系ICカードも多く存在します。よく使う路線の交通系ICカードを購入しておくとよいでしょう。さらに、カードにお金をチャージする際にクレジットカードを使えば、ポイントが貯まり、よりお得です。 ■目的地までに利用する鉄道会社の種類を少なくする 目的地まで移動する際には、同じ鉄道会社を利用すれば節約につながります。鉄道会社ごとに販売されている往復乗車券を利用すれば、より安い運賃での移動が可能です。ただし、同じ路線でしか利用できないため、目的地まで同じ鉄道会社を利用できる場合のみにおすすめの方法です。 ■企画もののきっぷを購入する プライベートで出かける際には、JRや各私鉄で販売されているイベント企画乗車券の購入もおすすめです。 往復乗車券とグルメチケットがセットになっているケースが多く、各鉄道会社はオリジナルの特典を用意しています。イベント乗車券を活用すればお得にプチ旅行気分を味わえ、交通費を節約しながら楽しい時間を過ごせるメリットがあります。
「プライベートでの使用」扱いでも問題ないケースが多い
通勤定期券は、プライベートで利用しても基本的には違法ではないことを理解しましょう。 給与として扱われる定期代は、会社に損害を与えることなく自由に利用できるため、プライベートの時間を楽しむ手段として活用できます。また、プライベートで交通費を節約すれば、無駄な出費を抑えることが可能です。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部